おしゃれな注文住宅を建てるために知っておきたい建売住宅のこと

自信を持って大丈夫!最近の建売のオシャレ事情

みなさんご存じのとおり建売住宅はの設計は販売する会社の設計士が対応します。
その家を購入して居住するご家族の趣味や意向は反映されていません。

建売住宅と注文住宅を比較すると、
注文住宅は自分で手を掛けたことで、住宅購入のあるべき姿…勝ち組っぽく評価されます。

かたや、建売住宅は自分で手掛けていない建物で、建設途中の過程がわからない、注文住宅より安いから仕方なく購入。
まるで住宅購入の負け組のように評価されます。

そこで、建売住宅の購入を検討しているけれど世間の建売住宅への評価のせいで、


本当に建売住宅でいいんかなぁ…
でも、予算を考えると建売住宅だよなぁ…
建売かぁ…

と建売住宅の購入にイマイチ自信が持てない方に、自信を持つきっかけをお伝えします。

ハウスメーカ選びで迷っている方にアドバイス!他人の評価なんて気にしなくていいんです!!

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建売住宅を取り扱う会社の設計スタッフがプランする数はハンパじゃない

たとえばトメ先生が勤務している、年間400棟くらいの建売住宅を販売する会社の場合。
一年で400棟販売するには600棟から700棟くらいの着工がなくてはならないわけでして…。

そうなると、設計スタッフは分譲地に建てる建物の間取りを一年中プランニングしています。
大型分譲地の担当を任されたりすれば、一人で10棟、20棟の建物を考えます。
まさに、プランニングマシンとなるのです。

プランニングするのに気を配ること…。
それは、分譲地で販売する建売には設計時点で購入者が決まっていないことがほとんどです。


デザインイメージ
カラーリング
収納の数
装備や性能など

本来、お客様から指定される条件は、会社から指定されます。

実際に販売することになる営業部門からはコンセプトのリクエストが入ります。
これらの制限をクリアしたうえで、売れる商品を考えなくてはならないのです。

作り上げる間取りの数は、トメ先生の勤務先で多い人だと年間100棟近くになります。
年間100棟ということは、3日ないし4日に1棟のペースで間取りを作り上げているということです。
こんな環境で仕事をしていたら、否が応でもプランニングのスキルは上がります。

完成している商品を購入してもらうのが建売住宅。
お客様が興味を持つのはどこなのか考える必要があります。

価格に興味を持つ方もいれば、
立地に興味を持つ方もいる、
外観のデザインに気を引く方もいるでしょう。

だから、興味を持ってもらう建物にすることが設計スタッフの使命。
デザインや設備のトレンドを吸収することも怠れません。

なんでもかんでも最新仕様を取り入れるのではなく長く住んでも飽きない家。

なつかしい表現をするならコンサバティブなデザイン。

建物の性能には影響しないけれど誰もが羨むようなオシャレな外観。

自然とそういう建物ができあがる環境に身を置いているのが、建売住宅を販売する会社の設計スタッフです。

注文住宅の興味の持たせ方と建売住宅の興味の持たせ方

このように、建売住宅と注文住宅ではお客様に興味を持たせる導入部分からして違うのです。

注文住宅は実際にはない建物に興味を持ってもらうため方法で情報発信します。
すべて装備した場合いくらになるのか…。
見積もりを見るのも恐ろしくなるような、フル装備の住宅展示場やオシャレなパンフレット。

「そのパンフレットにあるデザイン、なんかいいよね」ってな具合に興味を持ってもらいます。
そして、いざ「どこのメーカーで話聞こうか?」となった時に。
「あのオシャレな写真が載っていたあのメーカーに行ってみよう」となるのが理想です。

しかし、なかなかパンフレット通りのオシャレな建物にするのは、デザインの面でもお金の面でも難しいのが現実です。


かたや建売住宅。
建売住宅は分譲地で実際に建っている建物に興味を持ってもらうための方法で情報発信します。

たとえば近隣施設との位置関係。
それから陽あたりなどの立地条件とか…。

そして実際に建っている建物の写真も活用するあたりは建売住宅ならではです。
注文住宅と違い、実際に購入して居住する建物が対象となるのです。

また、買い物の途中などで分譲地の前を通りかかる人にも興味を持ってもらいたいので、外観のデザインも凝ります。

外壁の配色はもちろん。
窓の位置をシンメトリーなど規則性のある配置にしたり。
外壁に数センチのギャップを作って陰影を作ったり。


「カッコいいなぁ」と憧れる、デザイナー住宅に近い造作が取り入れられます。

無駄なスペースの無い間取りは一般の方でも作れることがあります。

でも、建売住宅で取り入れるような外観のアクセント。
これは一般の方ではなかなかうまく取り入れることができません。

いざ導入しようとしても、全て見積もりに影響してしまうのであきらめざるを得ないことが多いのです。

外観に窓の配置でオシャレなアクセントをつけたい。
すると、窓の価格がしっかり見積もりに反映される。

このあたりに収納がほしいけれど、
ここに収納をつけるならもう一度2階の間取りは考え直さないと。


なんとか間取りがまとまってきたけれど、
キッチンと洗面脱衣室が遠くて動線が長いなぁ。


あちらを立てれば、こちらが立たず…。
結果、時間をかけたわりにオシャレではない注文住宅ができあがりがちなのです。

無駄のない間取り、おしゃれなデザインの双方を満たすのは建売住宅です

ここまで説明したとおり、注文住宅は自分の力を入れたい部分にこだわれる。


住宅展示場やパンフレットなどの中にあった仕様を、予算が許す範囲でカタチにできるのが魅力です。

展示場やパンフレットを見たお客様が、営業さんがいなくても自分でイメージを膨らませてくれる。
イメージの膨らむ範囲は無限ですから、世間では注文住宅にオールマイティな印象を持つわけです。

一方、建売住宅は実際に建っている商品でお客様に興味を持ってもらう。

これがなかなか難しい…。


たとえばカントリー調の雰囲気のかわいい家に住みたいご家族がいたとします。
このご家族に、真四角なフォルムのシンプルモダンなデザイナーズ住宅ばりのカッコいい家がウケることは少ない。

だから建売住宅の特徴として偏ったコンセプトの建物ではなく、誰にでも受け入れられる仕様の建物であることが多いのです。

建物のコンセプトが偏るとターゲットの裾野が狭まってしまう


このあいだ、トメ先生の勤務先の設計さんと話しました。
誰にでも受け入れられる建物といっても、お客様がどこに興味を持ってくれるかはコントロールできない。
だから、仕様のどの部分においても妥協することはできないそうです。

お客様が2階に3~4個ならんだ30㎝四方の窓に興味を持つかもしれないし、
廊下にある収納に興味を持つかもしれない。

玄関の向きが道路の方向を向いていない建物で、
買い物の後に自動車のトランクを開け放っておいても玄関が丸見えにならないメリットを気に入るとか…。

省エネ性能、
耐震性能、
生活動線、
デザインなどなど
ご家族ごとに異なるマイホーム購入を決定するための要素。

建売住宅は最高レベルの要素を持つことは少ないけれど、お客様がどこに興味を持つかわからないので、すべの要素で平均点以上の性能を持っている。

大和ハウスのレディ・メイド・ハウジングは建売住宅がゴールになる説

ダイワハウスのレディ・メイド・ハウジングは建売住宅がゴールになる説

近い将来、建売住宅のグレードは二極化するような気がする

近い将来、建売住宅は高級グレードは二極化するような気がする

注文住宅は、その要素のうちハウスメーカーが力を入れていて得意とする仕様に、最新の最高の設備を導入します。

だから中には、その他の要素では平凡な性能の項目も存在することがあります。

ご家族がこだわりたい部分が満足するレベルになっている注文住宅であればいいのです。
予算の都合で外観も内観力を入れてってのは難しいです。
テレビのCMで見るような大空間のリビングで、壁一面が窓になっているような住宅。
ああいった住宅を望むのは現実的ではないですよね。


家に帰ってきてずっと外観を見ているわけではないし…。

自宅で多くの時間を過ごすのは室内だし…。

マイホームに住んでみて、マイホームの良さを実感するのは室内の仕様や設備であることが多い。

室内の仕様にも外観のデザインにもお金をかけて…ってわけにはいかないので、室内か外観かどちらかを妥協する。


「注文住宅、時間をかけた割にオシャレじゃない説」と繋がってこないでしょうか。

注文住宅も建売住宅もどちらにもいいところがあります。


建売住宅を購入する人にも自信を持ってほしいし、注文住宅を購入する人にも自信を持ってほしい。


注文住宅が上で建売住宅が下とか、大切なのはそういうことではなく、それぞれの住宅が持つ特徴を理解することだと思います。

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建売希望の方も、注文希望の方も、頭の中に2640円を入れておけば安心です。


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