工務店で注文住宅を建てることに自信を持つ方法

ハウスメーカーじゃなきゃダメなの?

ハウスメーカーで見積もりをとってみた…たかいっ!

誰もが知っている大手のハウスメーカーで注文住宅の見積もりをとってみる。

「たかっ!!!!」

高くなるのは覚悟していたけれど、こんなに高くなるとは。

建物だけで3千万円とか4千万円。
これをホイホイ契約できるくらいなら、住宅購入がもっとスムーズなんですよね。

だったら地元の工務店はいかが?

地元の工務店なら現実的な価格で注文住宅が建てられるような気がする。

でも建てたのはいいけれど、まわりから

「えぇ~!!せっかく注文で建てたのにハウスメーカじゃないの?」って思われそうで。

自分で住む家なのに、周りの評価を気にするようになっちゃったりして…。

  • ハウスメーカーから出てくる注文住宅の見積りが高すぎる
  • 建築した家に対するまわりの評価が気になって工務店に頼みにくい
  • なんでハウスメーカーで建てなきゃいけないの?

今日はそんなお悩みをお持ちの皆さんに向けたトメ先生の解説です。

今日のトメ先生の解説を読めば…

ハウスメーカーの建物でなくても、いい建物を建てられるということがわかります。

「えぇ~ハウスメーカーじゃないの?」って思われても気にならなくなります。

ハウスメーカーじゃなくても自信がもてる

そうそう、そういう解説待っていました!って方におススメの解説です。

ポイントはひとつだけ

「住宅は数えきれないほどの建材や設備の集合体」

これを理解できればすべてのモヤモヤは解消できると思います。

ポイントはたったひとつ、住宅はあらゆる資材や設備の集合体…これを理解するだけ

トメ先生も自宅を注文住宅で建てて17年です。

建築したのはトメ先生の勤務先です。

トメ先生の勤務先は建売住宅が主力商品ですから、もちろんハウスメーカーではありません。

そしてトメ先生は不動産業界で仕事をして24年の大ベテラン。

振り返ってみてもトメ先生自身、ハウスメーカーで建てなくても充実した生活が送れています。

また、24年も業界で働くトメ先生が後悔していないのですから、この解説が心に響く方もいらっしゃるはずです。

記事を読み終えた5分後には「有名ハウスメーカーとかこだわらなくていいんだ」と、気持ちが楽になっていると思いますよ。

ハウスメーカーの家は従業員が建てているのではない

住宅の工事をするのはハウスメーカーの社員ではない

ご存じでしたか?

「大手」「有名」「一流」などの肩書きに関係なく、ほとんどのハウスメーカーの家は、ハウスメーカーに所属する大工さんが建てているわけではありません。

注文住宅だけなく、日本でいちばん建売住宅を販売する飯田グループホールディングスだって同じです。

トメ先生の勤務先だって従業員が建築しているわけではありませんよ。

じゃぁいったい誰が建てているのか?

現場で建築に携わるのは、建築するエリアで事業を営む大工さんや基礎屋さんやサッシ屋さんや水道屋さんなど、いわゆる地元の業者さんがハウスメーカーから仕事を請けて工事をしてくれるのです。

ではこちらはいかがでしょう、ご存じでしたか?

注文住宅、建売住宅に関係なく、住宅に使われる設備も、ハウスメーカーの自社製品ではありません。

住宅に使われる建材や設備はハウスメーカーの商品ではない

キッチンや洗面化粧台のメーカーってありますよね。
LIXILとかTOTOとかクリナップとか…。
ああいった設備のメーカーから、ハウスメーカーが仕入れて住宅に設置されているのです。

だから、理屈では、積水ハウスの建物で使われる建材や設備を調達する手段を構築できれば、トメ先生が積水ハウスの建物と同じ建物を建てることも可能なわけです。

先月まで建売住宅を建てていた大工さん

トメ先生の自宅のすぐ近くで、現在、2棟の注文住宅が建築中です。

一棟は誰もが知っている有名ハウスメーカーの建物。

もう一棟は、地元の工務店の建物です。

さきほど庭で洗車をしていたら、注文住宅の大工さんが休憩中だったので挨拶したんです。

軽く世間話をしていたらその大工さん、先月までトメ先生の勤務先の分譲地で家を建ててくれていたそうです。

注文の事業者から依頼があれば、注文を優先するけれど、今は注文も売れ行きが絶好調ってわけではないので、手が空いてしまうのを回避するためにタイミングが合えば分譲地で現場に入っているそうです。

様々な会社の建物を建てる大工さん

ちなみに、できるなら建売住宅よりハウスメーカーの現場がいいそうです。

なぜなら、現場で一日作業することで支払ってもらえる手間賃が、ハウスメーカーのほうが高いんですって。

このように大工さんが建築ノウハウを持っていれば、現場がハウスメーカーだろうと建売住宅だろうと、やることは大きく変わらない。

どちらの建築現場でも仕事になるのです。

結局、住宅はあらゆる建材や設備の集合体

土地の仮測量を行う。

土地の境界を確定する。

土地を正式に測量する。

測量図をつくる。

造成計画を立てる。

造成計画図をつくる。

基準となる水準点を決める。

遣り方を設置する。

根切り工事をする。

地盤調査をする。

基礎の配筋を組む。

型枠を設置する。

住宅の基礎となるコンクリートを打設する前に行う工程をざっくり表してみました。

これだけ工程数が進んでも、まだコンクリートは打設されていません。

建物完成までの工程数はとにかく膨大

そうそう、仮設のトイレを設置する。

仮設の電気を供給できるようにする。

仮設の水道を設置する。

現場で出る廃材を捨てるコンテナを設置する。

なんていう工程もありますよね。

とにかく、住宅は工程の数だけ協力業者さんが存在します。

あわせて、工程の数だけ材料や設備が必要になります。

コンクリートを打設する前の段階で、これだけの工程があるのですから建物一棟となると、とんでもないボリュームとなることがわかります。

さらに工事が進めば屋根にスレートを貼ったり、外壁を貼ったり、サッシを取り付けたり…。

もちろん、こういった工事もハウスメーカーの社員が対応するわけではないのは既にお伝えした通りです。

そして、屋根に貼るスレート、外壁に使うサイディング、そしてサッシ。

これらの建材は、ハウスメーカーの自社製品ではありません。

スレートなら、ケイミューとか三晃金属といったメーカーの商品をハウスメーカーが仕入れて現場に納める。

建材や設備はハウスメーカーが仕入れて現場に納品する

外壁なら、ニチハやケイミューなどのメーカーから…。

サッシなら、YKKやLIXL、不二サッシなどのメーカーから…のように、ハウスメーカーの自社製品であることは、ほとんどないといっていいでしょう。

ハウスメーカーのオリジナル商品であることはほとんどない

ハウスメーカーで建てる意味ってなんなん?

施工する大工さんやルーフィング業者さんに水道屋さん、そして電気屋さんに外壁屋さん。

工事に携わる人達はハウスメーカの従業員ではない。

外壁やサッシにドア、ユニットバスにトイレ。

建物に使われる建材や設備はハウスメーカーの自社製品ではない。

ハウスメーカーで建てる意味って一体なんなん?

あらためて、トメ先生もそう思います。

インターネットで「ハウスメーカー 建てる意味」と検索してみました。

「システム化された家づくりによって、安く良質な家を消費者に提供できます」ですって!

家づくりがシステム化されていて、ながれがスムーズなのはごもっとも。

でも、みなさんハウスメーカーで家を建てるのは高くて高くて…とお困りなんですよね。

ハウスメーカーで家を建てる意味…。

トメ先生はこんなふうに考えてみました。

優越感

ハウスメーカーで家を建てると「優越感」を味わえる…くらいじゃないかなぁ

これほど物価が高騰している時に、ハウスメーカーで家を建てたということを誇示できます。

住宅は建築がはじまると、近所の皆さんが「どんな家が建つんだろう」としばらく注目の的です。

そこで、ハウスメーカーの高額な家が建つことで。

経済力を誇示し、ブランドの優越感を感じることができる。

決めました!

トメ先生は今後まわりの人から「ハウスメーカーで家を建てる意味ってなんですか?」と聞かれたら。

「優越感を感じられますよ」って答えることにします。

建物の性能?人生を左右するほど変わりません

ハウスメーカーではない工務店で家を建てた場合、性能は大丈夫なん?

みなさんが心配な性能ってどんな性能ですか?

耐震性能?

省エネ性能?

住宅の性能にはいろんなカテゴリがあります。

おまけに住む方によって気になる性能は違います。

トメ先生の持論は、人生を奈落の底に落としてしまうような性能の家なんて、なかなか存在しないということ。

細かい数値にこだわる方でない限り、そんなに心配しなくていいと思います。

みなさんが生活をしているエリアに古い住宅って存在しませんか?

もしかしたら、ご実家とか、おじい様やおばあ様が住む家は古い家ではないですか?

トメ先生の実家も築40年以上の古い家です。

築40年のトメ先生の実家は最新設備の最新機能ではないけれど、困ることもないと父は言っています。

今は空き家になっていますが、ジィちゃんとバァちゃんが住んでいた家となると、屋根と外壁の間に白い漆喰があるような家ですから相当古いです。

そのように古い家に住んでいる方の「電気代がかかって破産寸前です」とか「風が吹くたびに瓦が飛んでいってしまって」という話はあまり聞きません。

それに、この国では阪神淡路大震災や東日本大震災と、シャレにならない災害を経験してきました。

そのため、住宅を建築する際に必要になる「建築確認」の許可基準は災害のたびに厳格になっています。

建築確認がおりる最低基準は耐震性能1相当で、これは数百年に一度発生する地震に倒壊しない強度…数百年に一度発生する地震とは東日本大震災クラスの地震

現在、建築確認で求める建物がもつべき最低限の耐震性能は耐震性能1相当です。

耐震性能1で想定している地震というのは数百年に一度発生することを想定した大地震。

この地震で倒壊しない性能を持つ建物でなければ、建築の許可は下りなくなっています。

ようするに、大地震が発生して建物がペチャンコになってしまうような建物は、現代の日本では建築が認められないのです。

省エネ性能についてはどうでしょうか。

まず、建物に採用される断熱系の建材の性能は日進月歩です。

断熱材はグラスウールの性能が上がっていますし、グラスウールでできてしまう隙間を心配する場合は吹付タイプの断熱材もある。

サッシにしても樹脂サッシの価格がかなりリーズナブルになってきていますし、今や断熱性能の低いサッシを探すほうが難しいのではないかと思うほど性能が向上しています。

μ値やηA値のことをSNSで見かけるけれど

読み方すらわからない断熱性能

住宅購入を考えている方や、住宅を購入した方のSNSなどで断熱性能の数値をかなり細かく気にする方が見受けられます。

μ値やηA値…トメ先生は業界にいながら読み方すらわかりません。

断熱性能を表すのに必要な数値なんだそうですよ。

読み方は知りませんけれど…。

温室効果ガスの問題も顕著ですからね、断熱性能にこだわることはサスティナブルな考えでとても素敵なことです。

でも、ハウスメーカーがμ値やηA値をアピールすのは、なぜだかお分かりになりますか?

それは、既にお伝えしたように、あらゆる建材や設備の性能が向上していて、ハウスメーカー間の建物性能に大きな差がないからではないでしょうか。

ハウスメーカー間の差別化を図るために、住宅を購入する時くらいしか意識することのないμ値やηA値などという、こむずかしい指標をアピールするのだと思います。

住宅性能に差がないからなじみのない指標で差別化するくらいしかネタがない

詳しくはわからないですよ…。

トメ先生の勝手ないい分ですけれど、小難しいμ値やηA値にこだわって断熱性能に気を配った住宅と、工務店でそれなりの性能を持つ住宅を建てた場合の光熱費の差額ってどうなんでしょうね。

先日トメ先生が読んだ「50歳からやってはいけないお金のこと」(大江秀樹著 PHPビジネス新書刊)という書籍ではこんな例が記されていました。

お風呂の残り湯が180リットルだとして、水道水の節約に半分の90リットルを洗濯や掃除や水撒きに使った場合、月に498円の節約になるそうです。

2020年の一般的な労働世帯の月間の支出額が約36万円。

ということはお風呂の残り湯を活用した場合に節約できた498円を、支出額に占める割合にすると0.13%にしかならないんですって…。

そういった、手間と労力がかかった割に、支出抑制の恩恵が薄いということを大江氏は伝えています。

こんなに頑張って、せいぜい毎月500円程度なら、毎日会社帰りにコンビニに寄るのをやめたほうが、よほど効果が大きいと思うと書かれていました。



50歳からやってはいけないお金のこと/大江英樹【1000円以上送料無料】

まぁ、お風呂の残り湯による節約と、μ値やηA値にこだわった断熱性能による節約を比較するのもどうかと思います。

でも、住宅の断熱性能は間違いなく高くなっています。

エアコンなんて、スイッチのオンとオフを繰り返すよりも、スイッチを入れっぱなしで自動運転にしたほうが電力消費も少ないとか聞きますよね。

このようにエアコンなどの家電や設備の性能も高くなっているわけです。

目に見えないμ値やηA値にこだわらなかったことで「人生が傾いてしまう」そんなことはないと思うのです。

ちなみに、μ値やηA値にこだわって住宅購入を検討することを卑下するつもりは毛頭ございませんのでご理解ください。

あくまでも、「えぇ~μ値とかηA値とかアピールされるけれど、そんなの考えるのめんどくさい」って方に安心していただくためのトメ先生の持論です。

聞いたこともない単位の知識を身につけるのめんどくさいんですけど…興味がなければ気にしなくてOKです

ハウスメーカーと工務店…外観に差が出ない?

建物を建てててくれるのは、ハウスメーカーの従業員ではないということもわかった。

建物の性能の差が、ハウスメーカーでも工務店でも大きく変わらないことはわかった。

でも、建物の外観でハウスメーカーじゃないってわかるんじゃない?

大丈夫です、大きな差は出ません。

なぜなら、外観にオシャレを盛り込むにはお金がかかるからです。

おしゃれな外観にはお金がかかります

たとえば、外壁の種類を変えて貼り分ける。

ほかにも、外壁に凹凸を作って立体的な変化をつける。

あとは、つけなくてもいい窓を規則的に並べてモダンにする。

単価が異なる外壁を貼り分ければ、その分、見積もりに代金が追加されます。

外壁に凹凸を作れば、コーナー部分用の外壁が必要になるので、その分、見積もりに代金が追加されます。

オシャレに見せるために窓を増やせば、増やした分、見積もりに代金が追加されます。

ハウスメーカーで「ぐぉぉぉぉ!なんてオシャレな外観なんじゃ!」とビックリするような外観にできる方…。

それは予算に糸目をつけずに、見積もりにオシャレを追加できるクラスのお大尽です。

もしくは、外観以外の部分には徹底的にお金をかけずに、外観重視ときっぱり割り切れた方の住宅です。

結局、ハウスメーカーで建てる住宅は、削らざるを得ない部分のコストを削ったものなので、外観があまりオシャレになりません。

見た目がオシャレじゃないとお客様も寄り付かないので、最近では建売住宅のほうが外観オシャレですもんね。


おしゃれな注文住宅を建てるために知っておきたい建売住宅のこと

【あわせて読みたい】
こだわった注文住宅より、建売住宅のほうが外観がおしゃれな気がする…。
その理由をトメ先生が解説した記事です。


工務店でもハウスメーカーでも情報収集から

今日の解説では、ハウスメーカーでも工務店でもステキな住宅は建てられるということをお伝えしました。

今回のまとめ…①大工さんはハウスメーカーの社員じゃない…②建材や設備はハウスメーカーの商品じゃない…③なじみのないデータは気にしなくていい

住宅がたくさんの建材や設備の集合体であること

ご理解いただけたでしょうか。

きっと、みなさんのお近くにもステキな住宅を提案してくれる建築業者さんは存在します。

いずれにしても住宅探しは情報収集からです。

たくさんの注文住宅の紹介窓口がありますが、持ち家計画は地元の建築業者が充実しているような気がします。


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お住まいのエリアで窓口があるようなら、営業さんとの商談の練習をかねて一度問い合わせてみてはいかがでしょう。

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