注文住宅を本気で建てるとお金がいくらあっても足らない
今回、トメ先生が思いついたのは以下の説。
ダイワハウスのReady Made Houjingの商談に行った結果、行きつくところは建売住宅になる説。
注文住宅を買いに行ったのに、実際に買うのは建売住宅になるかもよ…って話です。
なぜ、そんなことになるかというと。
今や注文住宅は、予算を気にして控えめにしていても高額になりがちで、いまや庶民には手が出しにくい商品に。
規格型住宅だって簡易版の注文住宅ですから、例外ではありません。
フルオーダーだと高くなってしまうからと選択した規格型住宅でさえ高くなってしまいます。
ご存じでしたか?
ダイワハウスなどの大手ハウスメーカーは数年前から建売住宅を販売していますよね。
そんでもって、2023年から2024年にかけて全国的に建売住宅は売れていないということを。
建売住宅のプロフェッショナルである、飯田グループホールディングスだって苦労しています。
もちろん、建売住宅が主力商品のトメ先生の勤務先だって苦労しています。
二番煎じや三番煎じのハウスメーカーの建売住宅が「うまくいっている」とはいえないのも理解できます。
売主は一秒でも早く販売してしまいたいのが建売住宅です。
ダイワハウスの建売住宅だって同じです。
一秒でも早く売ってしまいたい。
レディ・メイド・ハウジングのながれをホームページで確認すると、プランを選ぶ過程で分譲地の建売住宅を見学するフローが含まれています。
ここで建売住宅を見学してもらう。
そして「おぉ…建売住宅も悪くないなぁ」とか「これなら建売住宅でいいか…ローンの返済額も理想の範囲内だし」と考えてくれるお客様がターゲットなのではないかと思うです。
わかりやすくお伝えすると、
建売住宅に妥協してくれるお客様がターゲットなのではないかと…。
こんな理由で、ダイワハウスのレディ・メイド・ハウジングの商談に行った結果、行きつくところは建売住宅になる説が立証となるのではと考えたのです。
今回の解説では、ダイワハウスのレディ・メイド・ハウジングは場合によっては規格型住宅ではなく建売住宅に路線変更できるかたにおススメですよ…という話をしていきます。
【こちらもおススメ】
ダイワハウスのレディ・メイド・ハウジング。
注文住宅が得意な営業さんは問題ないけれど、建売住宅に慣れてしまった営業さんにとっては規格型でもめんどくさい…ってトメ先生は考えます。
【トメ先生の予言…】
近い将来、建売住宅は高級グレードと一般グレードの二極化がすすむ予感です。
ハウスメーカーの建売住宅は高級グレード…飯田グループの建売住宅は一般グレード。
その間に存在するミドルグレードの建売がなくなるのでは?という解説です。
建売住宅は完成した途端に腐りはじめます
建売住宅は、毎秒、毎時間、毎日、毎月、時間が経てばたつほど経費が増えて利益が減ります。
健全経営のためには在庫が存在しては困るのです。
多くの事業者が建売住宅にチェレンジしては、資金繰りの厳しさに手を引きます。
建売住宅事業をまわすには、事業者の企業体力も必要なのです。
レディ・メイド・ハウジングのながれ
ダイワハウスのレディ・メイド・ハウジングをホームページで確認するとこんなことが書いてあります。
- 分譲地に建っている建売住宅を見学する
- 気に入った建売住宅をベースに、規格型で間取り作成をすすめていく
- 注文住宅と建売住宅のいいとこどり
レディ・メイド・ハウジングの商談のフローには分譲地を見学することが含まれているのです。
分譲地に建っている建売住宅を見学する。
するどいみなさんは、もうおわかりかもしれませんね。
すると…こんな感じにならないですか?
注文住宅に限らず、建売住宅だって高いのが今の住宅事情。
だから「もう新築はムリ」。
中古住宅へのシフトがトレンドになるのも理解できます。
しかし、人生で一番高額な買い物となるマイホーム。
やっぱり新築住宅をあきらめきれない。
そんなみなさんの気持ちに寄り添うためハウスメーカーが提案するのが規格型住宅。
ダイワハウスのレディ・メイド・ハウジングもそれ。
注文住宅は高くなるからムリ…。
でも、建売住宅は完成してしまっているから「家づくりの醍醐味が味わえない。」
規格型住宅なら、注文住宅とまではいかなくても、みなさんの要望を建物に反映できる。
フルオーダーではなくセミオーダー。
「なんか、いいじゃん。ウチに合っているかも」
と、価値観がマッチしてハウスメーカーの住宅展示場に出かけるわけです。
フルオーダーがゆえの注文住宅が、天井知らずの見積もり金額となる問題を解消するための規格型住宅です。
住宅展示場では建物の見積もり金額自体は「うん、このくらいの建物で充分」くらいに落ち着くわけです。
建物は…です。
でも問題は土地ですよね
土地をすでに所有しているのなら問題ないのです。
土地をこれから探す…とか。
目星をつけている土地がある…とか。
この時点で土地がない方。
そういう方は、今回取り上げている規格型住宅経由建売住宅行きになる方かもしれません。
土地ってのは、今ある状態で住宅を建築することはほとんどありません。
造成や測量や開発許可など…。
事前の工事や許認可が必要になり、これらにもお金がかかるわけです。
展示場で営業さんから出してもらった建物の見積もり金額。
その見積金額に、土地の販売価格を加える。
さらに、測量や造成工事にかかる費用を加える。
その結果、庶民の味方でリーズナブルなはずの規格型住宅も庶民の味方ではなくなってしまうのです。
しかし、このように別途工事が必要になるとはいえ、土地が見つかるだけマシなのかもしれません。
【住宅探しは土地から】
いくら建物を気に入っても土地が気に入らなければ話は進みません。
建売住宅ならなおさらです。
注文住宅も建売住宅も、足元をしっかり固めることをおススメします。
土地が見つからなければ「庶民の味方じゃなくなってるじゃん!」ってボヤくこともできないのです。
規格型住宅とはいえ、土地から探すと総額は予算オーバー。
トメ先生が営業だったら、ここでひとつ提案すると思うのです。
そして現実を見つめることになります
「理想の予算でおさめたい…それなら建売住宅という選択肢もありますが、いかがですか?」という感じです。
「えぇ~たてうりじゅうたくぅ~」とイマイチ満足な反応をしないお客様。
でも、予算がオーバーしているわけです。
ムリして払える方ならまだしも、予算オーバーで住宅ローンの審査が通るかわからないという方には…。
「お気持ちはわかりますが「規格型住宅+土地」の支払いができますか?」
「で…できません。」この場合、大抵のお客様はこうなります。
これが現実です。
■■■もう他人の評価はきにしない!■■■
ダイバーシティな世の中はファッションだって音楽だって趣味だって、あらゆるものが個人の価値観を重視します。
住宅だって一緒です!
建売住宅に悲観的になる必要はありません!
それでも悲観的になる必要はありません。
建売住宅より注文住宅のほうが上なんてのは前時代的な価値観です。
「建売住宅買っちゃったの?」なんてマウントをとってくる方がいますが。
そういう方は、みなさんの住宅ローンを1円たりとも負担してくれるわけではないですからね。
住宅ローンを負担するのも、購入した住宅で生活するのもみなさんです。
マウントをとってくる方を満足させる必要はないのです。
建売住宅だから理想的な住宅ローンの返済額。
建売住宅で土地もセットだったから子供たちも転校せずに済んだ。
建売住宅だから間取りにムダなところがなくて使いやすい。
建売住宅だから建物の外観もおしゃれ。
みなさんが満足ならいいのです。
それが理想的なマイホーム購入です。
ハウスメーカーの建売住宅…じつはお見事です
現実から目を背けるわけにもいかないので、建売住宅を見るだけ見てみることになります。
営業さんからも「イヤならイヤで結構です。」と言われます。
見学してみると、これがまたさすがはダイワハウスの建物!な感じの見事な建物になっているわけです。
その理由はあきらかです。
「商品の作成にシロウトが関わらないから」です。
そりゃそうです。百戦錬磨の設計さんが誰でも使いやすいプランを考えているのですから。
生活動線にはムダがなく動きやすい。
床やクロス、建具のデザインもバランスがとれている。
収納スペースも充分。
そうなんです。
シロウトのお客様の意見を取り入れてつくる注文住宅に比べると、設計さん自身がすべてを考えた住宅はムダがなく、バランスがとれていることが多いのです。
おまけに、建売住宅ってのは完成している物件です。
建物の外観で目を引かなければなりませんよね。
注文住宅では予算の都合で、なかなかお金をかけられない外観デザイン。
建売住宅の場合は、ここにも設計さんのセンスが反映されます。
【こちらもどうぞ】
建売住宅は完成している物件です。
変更ができない商品だからこそ、変更する必要がないくらいに洗練された商品も見られます。
注文住宅をおしゃれに建てたいなら、建売住宅のことを知っておくべきです。
シロウトしかいない家族の要望を細かく取り入れて、ヘンテコな間取りや外観に…。
それなのに高額になる注文住宅や規格型住宅。
これならば、予算通りで納まっていてバランスよくできている建売住宅もアリではないかとトメ先生は思うのです。
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