今、マイホームは買い時なんだろうか？
トメ先生の結論から申し上げますと「購入意欲のある方にとっては買い時」です。
ただし、どんな理由でタイミングを迷っているかによります。
住宅ローンの月々の返済額、住宅の価格、収入などの「お金」に関することで迷っているならズバリ買い時。
災害への心配とか新機能の設備の登場とかに関することで迷っているならトメ先生にもわかりません。
あともうひとつ、今日の解説は「購入に一歩踏み出したい」と思っている方の背中を押す内容です。
「購入は先送りしたい」という方にはマッチしない解説なのでご注意を。
トメ先生の独自の理論ですが。
建売住宅、注文住宅、中古住宅、マンションなどの種類を問わずマイホーム購入に踏み出すタイミングを見極める場合。
「金利」
「景気」
「物価」
以上の３要素が購入を判断するための指標となると考えます。
勤務先では新卒くんの研修係のトメ先生。
先日の研修で「今、マイホームは買うべきなのか？」というテーマで新卒のみんなとブレインストーミング。
そこで、新卒のみんなに話した内容がこれから解説する住宅購入に踏み出すタイミングを決める３要素の話。
この考え方はトメ先生が営業だった20年ほど前からお客様に説明している内容です。
担当させていただいたお客様にも、新卒のみんなにも面白くてわかりやすいと好評な内容なので、住宅購入を検討している方にもわかりやすく伝わるのではないかと思います。
住宅購入のタイミングは「金利」「景気」「物価」で見極める
あらためてトメ先生の自論。
住宅購入のタイミングを見極める要素は「金利」「景気」「物価」の三つだと考えます。
この業界で働いて入社24年目のトメ先生。
20年以上この業界に身を置いて至った考え方なので、独自の理論とはいえ大きく間違っていないはずです。
みなさんに考えてほしいのは、この3要素は現在どのような状況であるかということ。
あまり難しく考えなくていいので、それぞれの要素が「高い」か？「低い」か？を考えてみてください。
「金利」はどうでしょう？
高いでしょうか？それとも低いでしょうか？
新卒のみんなに聞いたら、全員首をかしげていました。そもそも「金利」がなんだかわからないという新卒くんもいます。
念のため「金利」について簡単に説明します。「金利」については知っているって方は、飛ばして読み進めてください。
「金利」を住宅ローンを借りるという視点で見てみます。
私たちは金融機関からお金を借りてステキなマイホームを取得しますよね。そして、住宅ローンを毎月返済していくわけです。
「お金を貸してくれたおかげでマイホームが持てました。月々の返済には少しだけお礼を上乗せして支払いますね。」なんて感じに返済していきます。
この「お礼を上乗せ」が金利というわけです。
会社帰りに同僚とラーメンを食べに行くことになったけれど、給料日前で財布の中身がスッカラカン。
「給料が入ったらすぐに返すからラーメン代貸して！」と同僚からお金を借りる。
貸し借りの相手が家族や友達などの気心知れた相手なら1,000円借りたら、給料日に1,000円を返済しますよね。
この状態は利息がない状態。
いわゆる金利の影響がない状態です。
でも、金融機関からラーメン代を借りた場合
「あの時は助かったよ。おかげでおいしいラーメンが食べられた。これ借りた分ね。少しお礼を追加しておいたよ。」と1,000円借りて1,100円を返す。
このお礼で上乗せした100円が利息です。
お礼を100円上乗せするべきか、80円にするのがいいのか、120円にするのか…。
お礼の目安となるのが金利です。
【あわせて読みたい！】これで安心！変動金利の動向をつかむコツ
続いて「景気」はどうでしょう。
「景気」いいでしょうか？悪いでしょうか？
週末にパチンコに行って大儲けしたような個人の景気の良さではなく世の中…そう日本の景気です。
「景気」の良し悪しの判断なんて、しばらく時間が経過してから振り返ってみて判断するのでしょうから、一般庶民の私たちが景気がいいのか悪いのかを、おいそれと判断するのは難しいですよね。
だから感覚でいいと思います。
メディアから発信される情報で「景気」をどのように感じているか、考えてみてください。
そして三つ目の要素「物価」。
「物価」はどうでしょう？
「高い」でしょうか？「安い」でしょうか？
これは連日世の中を騒がせていますからね。
スムーズに判断できるのではないでしょうか。
庶民の肌で感じる３要素はこんな感じ
「金利」については低金利
それも超低金利といえる状況です。
ニュースなどの報道で「アメリカの長期金利が上がった」とか、「日銀の長期金利の変動幅が0.5%に拡大した」などと、私達一般庶民にはなじみのない視点で「住宅ローンの金利も上がるのでは？」などと不安をあおる情報を目にします。
たしかに住宅ローンでも固定金利タイプの商品は金利が少し上がりました。
変動金利タイプの商品の金利はあまり変化がありません。
固定金利が上がったといっても、毎月の返済額が以前から比べて1万円も2万円も上がるような変化ではありません。
まぁ100円でも上がったら困るのですが、上がったといっても依然日本の住宅ローンの金利は低金利が続いています。
とにかく「金利」については低い状態が続いています。
「景気」について…。
経済学者ではないトメ先生にはよくわかりませんが「景気」も絶好調というわけではないですよね。
トメ先生はバブル経済の崩壊後に社会人になったので、「景気」がいい状態がどういう状態なのか知りません。
お給料をもらうようになってからずっと不景気なので、これが当たり前の生活です。
景気がうんぬん講釈をたれているのは、バブル経済真っただ中の絶好調を知っている人達が騒いでいるような気がしなくもない。
トメ先生のお給料が数年前から比べて10万円とか20万円とか増えているわけでもなく。
なけなしのお小遣いで株を買ってみてもたいしてウマ味も感じない。
ポイ活で貯めたポイントを投資にまわしてみたってたいして増えません。
そんな状況なんですから「景気」はよくない。という判断でいいのではないでしょうか。
そして「物価」
これは身をもって変化を感じている指標ではありませんか？
スーパーで夕ごはんの買い物をしてみても、レジで支払うお金が2年蔵前と比べて2割くらい上がっています。
物価上昇のペースに私たちがもらうお給料の上昇がついていかないので出費ばかりが増えます。
手元の新聞には基本給をアップした春闘の記事があります。
ベアが5,000円アップしたとか。
トメ先生なんて数年前までベアの意味を知らず「熊の取引価格が変動するんか？」と思っていたくらいです。
こういうのも立派な会社に勤めている方の話であって、トメ先生の勤務先のような中小企業ではお給料に変化はありません。
ということで「物価」は上がっているという判断です。
ここまでを整理してみましょう。
マイホーム購入に踏み出すタイミングを検討する３要素。
「金利」は低い状態を維持。
「景気」はよくない状態を維持。
「物価」は上がり続けている。
では、ここで一息つく話題に移ります。
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注文住宅を取り扱う会社が、建売住宅を販売するとたどり着きがちなのが規格型住宅。
注文と建売のいいとこどり…の内部事情をトメ先生が解説しました。
初詣のおみくじ「大吉」が出やすくなっている？
ここで突然、話題が初詣のおみくじに変わります。
シチュエーションはご家族でお正月に初詣に出かけた場面をイメージしてください。
お参りの行列に並びながら、ご家族で二礼二拍手一礼の手順を確認。
お賽銭をあげて神様への新年のあいさつも無事に終了。
「今年一年の運勢を占うおみくじでも引いてみよう」ってことになってみんなで買ってみました。
お正月設定というものがあるのかどうか知りませんが、次々とおみくじの紙面に「大吉」の文字が現れます。
おかげで家族みんなお正月からいい気分に…。
「ねぇ、恋愛運は？」とか「旅行運がいいんだって！海外旅行行っちゃおうかなぁ」とみんなで盛り上がっていると…。
パパだけが背中を向けてうつむいています。
心なしか背中がわずかに震えているようにも見えます。
そうです。
みんなが「大吉」を引いている中でパパには「大凶」が出てしまったのです。
さて問題です。
「みんなが「大吉」を引いている中で一人だけ「大凶」を引いてしまった人をどのように励ましますか？」
みなさんならどうするか考えてみてください。
理想の回答は、こういう時の常套句です。
パパに「ざまぁみろ！」とか思ってしまうご家族の場合は「大凶」を引いてしまった人をお子様に変えて考えてみてください。
新卒君にも同じ質問をしてみたら、世代でしょうか…トメ先生の考えつかないような回答がありました。
なんでも画像に残す世代がゆえの「大凶なんてレアだからいいじゃ～ん！写真撮らせてよ」
ボランティアに興味のある世代がゆえの「私の大吉と取り換えてあげるから元気出しなよ」
自己犠牲の精神…。
なんだかほほえましいですよね。
でもしっかりトメ先生が期待する常套句で励ましてくれる新卒君もいましたよ。
「大凶ってことは一番運勢が悪いってことでしょ。あとは上がるしかないんだからいいじゃん！」
そう！それそれ！
運勢がいちばん底辺まで来たのだから、このあと運勢が変化するとしても下がりようがないから上がるしかない。
だから「これ以上は悪くならないよ♡」ってやつです。
理想の励まし方が出たところで、話を３要素に戻しますよ。
「金利」「景気」はおみくじの「大凶」と同じ状態
そうなんです。
これまでは長いこと「金利」も「景気」も「物価」も、おみくじの「大凶」と同じ状態だったんです。
「金利」ならいちばん低金利の状態。
「景気」は低空飛行の状態。
そして「物価」も上がらない安い状態。
おみくじの「大凶」と同様に、それぞれの指標が底辺の状態。
「この状態がいつまで続くのかはわからないけれど、3要素が変化するとしたら上がるしかないじゃ～ん」の状態だったのです。
しかし、変化がなかなか見られなかった3要素のひとつに変化が起こりましたよね。
みなさんを困らせる「物価」です。
新卒君たちに聞いたら「物価」が安いなんて感じたことは昔からないそうです。
でも、政府や日銀といった私たちから見たら雲の上にいるような人達は、安い物価をどうしたら上げられるか策を、これまでもずーっと考えていたのです。
考えても考えても上がらない物価でしたが、新型コロナのパンデミックがあり、ロシアがウクライナと戦争をはじめたことで、スルスル～っと上がりましたよね。
「金利」「景気」「物価」の3要素は仲がいい友達みたいな側面があります。
誰かが変化すると「私もそうする～」となって同じように変化することがあるのです。
最近、仲良しの「物価ちゃん」がイメチェンをはじめたのです。
「金利ちゃん」も「景気ちゃん」も「物価ちゃん」がかわいくなって、おしゃれになっていく様子を見ている状態かもしれません。
もしかしたら、雲の上にいる人達（政府とか日本銀行とか…そういう人達）が、厳しいママのように「金利ちゃん」や「景気ちゃん」が耳やおへそにピアスの穴を開けたり、髪を金髪に染めようとするのを止めている状態かもしれません。
いずれにしても「金利ちゃん」「景気ちゃん」「物価ちゃん」は、これまでずーっとダサい状態だったのです。
これ以上ダサい状態はないくらいにダサかったのですから、変化を起こすとしたらおしゃれになる方向なのです。
可能性は低いと思うけれど、こんな考え方も。
ハデになった「物価ちゃん」。
ハデになってチヤホヤされるのは心地いいけれど
「こんなの私じゃない！やっぱり私はダサかったあの頃のほうがラクなの！「金利ちゃん」や「景気ちゃん」ともう一度仲良くなりたい！」
となって３要素とも低い状態になることもあるかもしれない。
今後も３要素の動向から目が離せません。
３要素が底辺にある状態がいちばんお得に購入できる状態
突然解説が初詣のおみくじになったり、仲良し三人ムスメになったりと迷走気味なのでそろそろまとめます。
ここまでの内容をふまえると。
「金利」「景気」「物価」の３要素が底辺にある状態が、「お金」の側面からマイホーム購入を考えた場合、いちばんお得に購入できる
というのがトメ先生の考えです。
３要素がいちばん底辺にあるのは今日であり今ですよね。
来月の金利や来年の景気はどうなるかはわかりません。
でも変化するとしたら、どのように変化するんでしたっけ？
そう「大凶」の運勢が上がるしかないように、３要素も上がる方向に変化する可能性が高いのです。
そして３要素の中でも「物価」には変化がはじまっているということ。
「とにかく安い価格でマイホームを購入したいわ」
「住宅ローンの返済額はとにかく安く抑えたいのじゃ」
とにかくマイホームを購入にお金をかけたくない、ということにこだわりを持つ方。
今の状態で行動に移せなかったら、残念ですが今後動き出すことができる日は訪れないでしょう。
いかがでしょう。
「購入に一歩踏み出したい」と思っている方の背中は押せていますかね？
ご自身は大丈夫だと思っていてもご家族が一歩踏み出せない。
それなら、この解説をご自身の言葉にして説明してあげたらいいと思います。
「一歩踏み出せそう」と思えた方は情報収集からはじめてみましょう。
３要素は建売住宅、注文住宅、中古住宅、マンションのどのマイホームにもあてはまりますからね。
【探し始める前に読みたい】住宅購入を決断できなくさせるオバケ「百件見た郎」
【動き出す前に読んでおきたい】仲介手数料を負担したくない…事前準備が重要な話
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