実際に建売住宅の収納は少なめにできている
建売住宅を契約して引き渡しまでの準備で大忙し。
契約後に冷静になればなるほど収納の少なさが心配になってきた…。
そんな方いませんか?
この収納量では、入居の前に家具などのアイテムを追加しないとかもしれない。
でも、ちょっと待って!
家具もタダじゃない。
住宅ローンの支払いもはじまるから出費は抑えたい。
まずはトメ先生の解説を読んでみて、
それでもアイテムの追加が必要だと感じたら、
購入を検討してみたらいいのではないでしょうか。
どんなことを解説するのか…結論からお伝えしましょう。
収納はあればあるだけモノが増え、なければないなりに調整する。
これが結論です。
人間ってのはそういうものです。
それでも心配ならば家具等の追加アイテムを検討してみればOKです。
おつかれさまです。
住宅を販売する会社に勤務して25年目のトメ先生です。
トメ先生は最近、勤務先の設計さんがプランした間取りを、
営業さん達が説明するための研修動画を作る仕事をしています。
気づいたら150本くらいの動画を作っていました。
150棟の建物の図面に穴が開きそうな勢いで目を通したわけです。
そこで気づいたこと。
「建売住宅…収納すくなくねぇか?」ということ。
実際に住宅を販売する会社に勤務するトメ先生でさえ、
少なく感じる建売住宅の収納の少なさ。
さて、トメ先生の解説のスタートです。
【あわせて読みたい】
以前、新築住宅の収納についてまとめた記事。
収納の実態をしるために読んでおくと入居後がラクになるかもしれません。
【トメ先生の予言…】
近い将来、建売住宅は高級グレードと一般グレードの二極化がすすむ予感です。
ハウスメーカーの建売住宅は高級グレード…飯田グループの建売住宅は一般グレード。
その間に存在するミドルグレードの建売がなくなるのでは?という解説です。
収納だって、貯蓄だって、ダイエットだって
「住宅ローンを繰り上げ返済したいけれどお金が貯まらない」
「夏に向けてダイエットしたいけれど甘いものがやめられない」
多くの方がお悩みのテーマですよね。
トメ先生だってそうです。
マイホームを購入して18年。
住宅ローンを18年返済しているわけですが、
お恥ずかしい話、一度も繰り上げ返済したことがありません…。
こんな記事を書いているうえに
住宅販売する会社に20年以上勤めているんですよ。
それでも繰り上げ返済なんて簡単ではありません。
だってお金を貯めるのが簡単ではないからです。
ダイエットもそうです。
51歳になったトメ先生。
身体の代謝が落ちてきています。
だからゆで卵を1個食べても2キロ太るし、
断食しても体重が増える。
って本人は思っていますけれど、
食べてるんですよね。
きっと…。
記憶にはない、
いや…記憶から消そうとしているけれど、
食べちゃってるんです。
トメ先生のダメな部分を披露しても誰の役に立たないのでこのくらいにしておきますが。
周囲で貯蓄が上手にできている人から話を聞いたり、
インターネットなどで貯蓄術のような記事を読むと。
貯蓄をするために出費を抑えて残った分を貯蓄するのではなく、
収入から貯蓄分を強制的に差し引いて、残った分で生活する。
これがお金の貯め方の基本ですよね。
ダイエットにしてもそうです。
自宅のいつもの場所にお菓子があるから食べてしまう。
冷蔵庫の2段目にスイーツがあるから食べてしまう。
そういうモノが家の中になければいいのです。
収納も同じです。
注文住宅で将来に備えていくら収納を増やしてみても、
その収納はいずれ満タンになります。
きっと、お子さんが巣立った後は
使わなくなった部屋が収納部屋になるかもしれない。
人は収納があればあるだけモノを増やすし、なければないなりに調整すると思うのです。
お金があればあるだけ使ってしまう、でもなければないなりに生活します。
食べ物もあればあるだけ食べるし、なければないなりに生活します。
人間ってそういうものです。
【見学前のみなさんにおススメの解説】
この不動産業者で購入していいのか…。
担当になった営業さんとの相性はいいのか…。
見学前に読んでおけてよかったと評判の解説です。
実録!これだけ収納があっても満タンの現実…
トメ先生の自宅で衣類の収納スペースはこんなラインナップ。
主寝室に3帖サイズのウォークインクローゼット。
その他の2部屋に1帖サイズのクローゼット。
そしてホールに1帖サイズのクローゼット。
その他の2部屋ってのは、いわゆる子供部屋となる部屋。
でも、トメ先生のところは子供がいませんので、
夫婦二人でこのラインナップを使っています。
「建売の収納少なくない?」と思っている方からみたら、
贅沢なラインナップかもしれません。
でも現実は…。
甘いものをあればあるだけ食べるように、
収納もあればあるだけ詰め込もうとします。
そうです。
トホホな話ですが、収納満タンです。
どのクローゼットにもハンガーパイプがついています。
今、長さをメジャーで測ってきたら190㎝の長さのハンガーパイプが2本。
113㎝の長さのハンガーパイプが3本ありました。
これだけあっても満タン。
おまけに、ほとんど奥さんの衣類なわけです。
トメ先生のスペースなんて、その内の80㎝です。
ハンガーパイプ1本を使わせてもらえないのです。
80㎝のスペースにギュッとスーツやワイシャツが詰まった状態。
また、トメ先生のところのダメなところを披露してしまいましたが、
収納があったらあるだけ使おうとするいい例だと思います。
【こちらの記事もおススメです】
大きすぎず…小さすぎない…。
微妙な規模の事業者は、企業としての体力がソコソコあるわけで。
だからこそ、みなさんの希望も通りやすいのです。
モノの量と収納量の不安の関係は結局のところ…
①これから起きることだから予測がつかなくて不安
「建売住宅の収納少なくない?」という不安。
よく考えるとコレは、これからやってくる将来に対する不安ですよね。
今は、まだ起きていないことで、はっきり見えないことだから不安。
まずは、この考えを頭の中に置いておきましょう。
②4人家族で4つの収納、2人家族で4つの収納
トメ先生のところのように、2人で5つの収納があると、
その5つの収納すべてを使おうとします。
悲しいけれど、これが人間です。
トメ先生の家に収納が2つしか存在しなければ、
2つの収納でモノの量を調整すると思うのです。
仮にみなさんのご家族が4人家族で、
主寝室に少し大きめのクローゼットがひとつ、
子供部屋に収納がひとつづつ、というラインナップなら、
その収納量でモノの量を調整できるから大丈夫です。
注意が必要なのはトメ先生のところのように、
家族の人数と収納の数がアンバランスな場合です。
③捨てられるタイプと捨てられないタイプ
そしてコレ…。
デパートやアウトレットモールで洋服を買ってきて、
洋服が入っていた紙袋をとっておく方。
「いつか使うことがあるかもしれないから…」
その「いつか」がやってくることはほとんどなく、
たまるばかりの紙袋。
お金は貯まらないのに、紙袋はたまっていく。
皮肉なものです。
これも「将来、使うかもしれない」という、
まだ起きていない、はっきりと見えないことへの不安なんでしょうね。
みなさんやみなさんのご家族が、
「捨てられないタイプ」
「なんでもとっておくタイプ」の場合には、収納が足りなくなる可能性が高いです。
でも、ご家族みんなが先入れ先出しできる方なら、
今の収納量で大丈夫だと思います。
はい、トメ先生のところは大丈夫ではないタイプです。
いちばんこだわったのは収納…後悔したのも収納
注文住宅を建てた方へのアンケートで、
住宅の購入前に「こだわりたいところの第1位」となった収納は、
購入後には8割の方が「悔したところ」にあげている。
と、役に立っているのか立っていないのか
コンサルティング会社が行う効果がよくわからない営業研修で披露されたデータです。
要するに多くの方が収納は期待通りとはいかないわけです。
では、どうすればその問題を改善できるのか?
迫る引渡し…
時間がない…
その中で収納の不安を解消するためにはどうすればいいのか?
それは、実際の建物で収納のシミュレーションをさせてもらうことです。
多くの建売住宅では引渡し前に、
建物の不具合を確認したり、
使い方の説明を受けたりするために立ち合いの機会があると思います。
この機会をうまく使って
モノの量と収納量のシミュレーションをおススメします。
すでに立ち合いを済ませてしまった場合は、
担当の営業さんに言って立ち会わせてもらえば大丈夫。
でも、基本的に営業さんはめんどくさがりですので、
何かと理由をつけて応じようとしませんが、
こちらはこれから35年のローンを返済していくのです!
仲介で購入するならバカ高い仲介手数料を支払うのです!
自信を持ってわがままを言うべきです。
そして、新居への引っ越しは断捨離のチャンスです。
あとで必要になったら困るモノ、
でも、いつ必要なるかはわからないモノは
思い切って断捨離しましょう。
その「「いつか」がやってきたら買いなおせばいい」
そのくらいの気持ちでなければモノが減りません。
新居に引越した後も間違いなくモノは増えます。
入居前に思い切った断捨離です。
そして最後は、
みなさんのタイプとご家族のタイプをあらためて把握しておきましょう。
「モノが捨てられるタイプ」なのか「モノをため込むタイプ」なのか。
これらの要素で分析してみた結果。
新居に備え付けられた収納でも大丈夫かも…と、気持ちに変化が出た方もいると思います。
それでも備え付けられた収納量では不安な場合、ここでようやく家具の購入を検討するべきだと思うのです。
今日の解説をまとめると…
「収納はあればあるだけモノが増えるけれど、なければないなりにモノを調整する」が結論。
収納足りないかもを改善するために意識したいこと。
「これからやってくる将来だから不安」だと認識すること。
「ご家族の人数と収納数のバランス」が重要だということ。
「捨てられるタイプ」と「捨てられないタイプ」の見極めが必要だということ。
そして、不安を解消するために対応してほしいこと。
- 引渡し前に実際の建物で収納のシミュレーション
- 思い切った断捨離
- ご家族のタイプを把握する
まもなくやってくる引渡し。
手続きや引っ越しでバタバタしていて全て対応するのは難しいかもしれない。
でも、意識するだけでも違います。
「今日、こんな解説を読んだんだけど…」ってな具合に、トメ先生の解説をもとにご家族でミーティングしてみるのもいいと思います。
引越しが終わって落ち着くまでは心身ともにたいへんですがご自愛いただきながらご対応ください。
さて、家具の購入を検討しなければならないみなさんには、
コンセプト別にステキな家具が揃いそうなサイトを集めてみましたのでよろしければご検討ください。
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それではトメ先生は奥さんがためこんだ紙袋を、
こっそり断捨離してこようと思います。
水墨画でハンバーガーとポテトが描かれた紙袋…
お葬式でいただいた藤の花が描かれた紙袋…
誰だかわからない赤ちゃんの顔写真がドアップすぎて不気味な紙袋…。
使う日はやってこないと思いますから。
■■■もう他人の評価はきにしない!■■■
ダイバーシティな世の中はファッションだって音楽だって趣味だって、あらゆるものが個人の価値観を重視します。
住宅だって一緒です!