今はどこで建てても大きな差は生じない
ハウスメーカーの注文住宅が高い!
「積水ハウス」や「大和ハウス」「パナソニックホームズ」などの有名どころでマイホームを建てようと考える。
行動を起こしてみたものの、提示される見積金額はどのメーカーも高くて高くて…。
今や庶民が手を出せる代物ではなくなってきた注文住宅 。
でも「有名どころのハウスメーカーでマイホームを建てたことで見栄をはりたい」。
誰も知らない地元の工務店でマイホームを建てたら、周りから「えぇ…ハウスメーカーじゃないの?」と言われるかも…。
誰かのためのマイホームじゃない!
よく考えてみましょう。
建築したマイホームに住むのはどなたですか?
そう、みなさんのご家族です。
借入れした住宅ローンを毎月返済するのは?
そのとおり、みなさんです。
ご自身が住んで、楽しみもご苦労もご家族が共有するためのマイホームです。
くれぐれも、まわりの誰かの評価のためにマイホームを購入するのだけはやめましょう。
住宅の基本的な使い方を忘れないで
新築住宅は、超大手の有名ハウスメーカーで建てても、地元に根付いた工務店で建てても、完成するのは家ですよね。
これは、自動車を日産で購入しても、ホンダで購入しても、トヨタで購入しても自動車なのと同じです。
衣類をユニクロで購入しても、H&Mで購入しても、GAPで購入しも服なのと同じ。
自動車を例に挙げます。
自動車はガソリンや電気をエネルギーにして、快適に体力を使わずに移動するというのが基本的な使い方です。
住宅だって同じように基本的な使い方があります。
住む人が落ち着く場所で、ご家族などの大切な人と時間を共有する場所で、時には災害から住む人を守る場所。
これが住宅の基本的な使い方です。
現代の住宅で驚くような性能の違いは生じない
トメ先生は住宅業界に勤務して25年です。
気づけば人生の半分以上をこの業界で過ごしています。
そんなトメ先生が25年間仕事をしてきて、現代の住宅に思うことがあります。
それは「現代の住宅は、ハウスメーカーで建築しても、小規模な工務店で建築しても、驚くような性能の差は生じない」ということ。
どういうことかというと、例えば 地震が来たときに性能を発揮する制振ダンパー…。
その、制振ダンパーは大手のハウスメーカーが開発、製造、販売しているわけではないですよね。
大手のハウスメーカーとは別に開発、製造、販売している会社が存在します。
だから、販売している会社から仕入れれば、地元に根付いた工務店だって大手のハウスメーカーが使っているモノと同じ制震ダンパーをつけることができるわけです 。
他人の評価が気になる人に向けた解説です
住宅はあらゆる資材の集合体。
住宅を構成する資材を製造するのはハウスメーカーではありません。
建物によって大きな性能の差が生じにくいということは、住宅の選択肢にも多様性があるといえるのではないでしょうか。
人生で一番高い買い物になるであろうマイホーム。
他人にとやかく言われるのを気にすることはありません。
とやかく言う他人は住宅ローンの返済を負担してくれるわけではないですからね。
トメ先生の解説を読んだら、少しだけ住宅に対する他人の評価が気にならなくなります。
他人の評価なんて気にならないという方には面白くもなんともない解説です。
■■■あわせて確認したい■■■
大手の有名なハウスメーカーで建てる家だけが注文住宅じゃない!
だって、ハウスメーカーの家を建てている大工さんは、先月は別のハウスメーカーの家を建てていましたよ。
■■■こちらもどうぞ■■■
木造住宅の柱などの構造に使われる集成材のプレカット工場を見学してきました。集成材の品質が安定していることについて説明していただき、納得しっぱなしでした。
製造メーカーの基準を甘く見てはいけません
現代の住宅で使われる設備や装備などのあらゆる資材。
制震ダンパーにしても、外壁にしても、 サッシだって、 キッチンだって、それを製造する会社が存在します。
製造されるこれらの資材は工業製品です。
工業製品となると、出荷するときには厳しい品質検査が行われその基準を満たさなければ出荷できません 。
住宅に使われる資材は国土交通省などが定める基準を満たす必要がありますし、 おそらくたいていの製造元では、国土交通省が定める基準よりも厳しい社内基準を設けていると思います。
建物の構造に使われる柱だったら何トンとか何10トンのような強い衝撃がかかっても、折れないとか変形しないとかいった基準があるわです。
外壁や室内に貼られたクロスなんてのは、火災が発生しても基準で定める時間までは燃えてはいけないっていうような基準があるわけです 。
昭和の価値観が少しだけ残る時代
話題が突然昭和についてシフトしました。
実は、住宅ならあの会社じゃなきゃ…のような価値観の根底には昭和の価値観があるのです。
聖子に明菜にキョンキョン
ブリブリブリっコな松田聖子。
チョッと尖ってオトナな雰囲気の中森明菜。
何をしてもオシャレな小泉今日子。
トメ先生がチビッ子だった頃の芸能界は、ソロアイドルの全盛期でした。
聖子が新曲を出せば必ず大ヒットする。
明菜がテレビに出れば視聴率が上がるし、小学校2年生の妹がワルぶった明菜を真似してばぁちゃんをにらみつけて、ひっぱたかれたり。
キョンキョンがヘアスタイルをショートにすれば、もじゃもじゃパーマだったばぁちゃんまで「パーマ屋に行って来たわ」といって、ショートにする始末。
今から、およそ40年前。
当時のばぁちゃんのイメージってのは、今の綺麗で元気なおばぁちゃん達のイメージとは程遠く。
サザエさんに出てくるフネさんや、伊佐坂先生のところのおかるさんみたいなイメージでした。
そのばぁちゃん達のヘアスタイルをショートに変えさせるキョンキョン達のカリスマ性はハンパじゃなかったのです。
トレンディドラマに夢中
トメ先生は今でもテレビ大好きですけれど、30年前から40年前の日本は誰もがテレビ大好きでした。
テレビのドラマだって浅野温子と浅野ゆう子のダブル浅野や、陣内孝則や三上博史などのトレンディ俳優たちが一年中ドラマに出演している時代でした。
トメ先生が小学生だった40年前。
きっと、日本はバブルの絶頂だったんだと思います。
テレビに出てくる、ロングの黒髪をワンレンにしたボディコンの綺麗なオネェさんを見て。
「俺もオトナになったら、ああいうオネェさんと仲良くなる!」とオトナになる日を待っていたものの。
さて、数年後には社会人…という時期にバブルが崩壊。
いわゆる、失われた30年間に突入したのです。
なにが言いたいのかというと、あの頃は不動のポジションに君臨した芸能人が出演したら視聴率も間違いなくとれる時代でした。
だから、新番組の放送前に朝から晩まで出演者が早朝のニュースから日中のワイドショー、そして夜のドッキリ番組に登場して、番組告知をする必要もありませんでした。
なんでもかんでもダイバーシティの現代とは違い、人気を獲得した芸能人は不動のトップの座を維持するという時代でした。
■■■テレビっ子なら読んでおくべき■■■
最近のテレビCM…面白いんです。
オシャレでドラマチックで、時には感動させられて。
それなのに、不動産屋さんのCMはつまらない。
昭和…わかりやすい時代でした
昭和という時代はなんでもかんでも「コレを選んでおけば間違いない」という鉄板コンテンツが決まっていました。
レビューなんてない時代ですから、誰もがわかりやすい時代でした。
そういう価値観が生活にしみこんでいたのです。
電化製品ならナショナル。
車はトヨタ 。
アイドルは聖子や明菜。
ドラマはフジテレビ。
生活にどっぷり染みついた鉄板コンテンツをみんなが選んでいた時代です。
鉄板コンテンツの影響力があまりにも強すぎるので、新興勢力も出てこない。
だから、消費者や視聴者は迷うことはありませんでした。
少しだけ豊かになった日本にハウスメーカーが登場
そういう時代に住宅の市場にもハウスメーカーが登場してくるのです。
まわりにいる誰もが鉄板コンテンツを選んでおくことが正解だった時代です。
この時代にマイホームを持ったのが、今のおじいちゃんやおばあちゃんの世代です。
鉄板コンテンツが常識だったおじいちゃんやおばあちゃんに育てられたのが、みなさんのお父さんやお母さん。
鉄板コンテンツという価値観。
この値観感が常識なご家族ので育ったのが、今マイホームを検討しているみなさんです。
いかがでしょう?
情報が世の中に溢れている時代なので、昭和の頃ほど鉄板コンテンツへの執着は薄れているかもしれません。
でも、マイホームは人生で一番高額な買い物です。
高額が故に失敗したくない。
「失敗したくないから鉄板コンテンツ」という方もいるのではないでしょうか。
鉄板コンテンツは高くないですか?
積水ハウスに住友林業、大和ハウスにパナソニックホームズ。
ハウスメーカーにも鉄板コンテンツと呼ばれるメーカーが存在します。
ただでさえ高額になりがちな注文住宅、鉄板コンテンツは輪をかけて高額になりがちです。
なぜ鉄板コンテンツのハウスメーカーを選ぶのか…?
高額な買い物のマイホームを失敗したくないからでしたよね。
マイホームにおける失敗ってどんなものでしょう?
目先の項目で考えたら、間取りが使いにくいとか、収納が少ないとか、外観はオシャレじゃないとか。
長期的な項目で考えたら、災害への備えと、断熱性などの問題があるでしょうか。
でも、これらの問題って、大手の有名メーカーだったら発生しない問題かというとそういうワケではありません。
■■■ムダな知識か…余計な知識か…■■■
安ければ安いほどうれしい注文住宅だけれど、安すぎるのはイヤ!
販売する側が考える価格と購入する側が考える価格のバランスが難しい。
かかる費用ひとつひとつをご自身で負担する注文住宅と、費用は分譲地でシェアする建売住宅について解説しました。
注文住宅の失敗とは?
この先20年から30年の間に、日本ではシャレにならない大地震が間違いなく発生します。
昭和の時代には30度を少し超えるくらいだった真夏の外気温も、40度を超えることがめずらしくなくなりました。
そして、世界の情勢が不安定なおかげで、電気料金も上がっています。
大地震や温暖化は生命に関わる問題です。
温暖化に至っては電気料金などを考慮すると経済的な問題とも考えられます。
そこでトメ先生が考える現代の住宅の大きな二つの備えがコレ。
- 大地震への備えで、住む人の生命を守ること
- 温暖化への備えで、経済的に余計な出費を抑えること
間取りが使いにくい、収納が少ない、外観がダサいといった問題も失敗かもしれません。
でも、注文住宅の場合、これらの問題は担当になった設計さんと、注文したみなさんのセンスの問題です。
おまけに、大手のハウスメーカーの設計さんだって人間です。
毎回パーフェクトなプランができるわけではないわけです。
そして、注文住宅の場合、目の前に提示されたプランでゴーサインを出すのは注文者であるみなさんです。
それを「担当になった設計がアドバイスしてくれていたら…」とか言うのはお門違いです。
まずは、ご自身のセンスを反省するべきなのです。
■■■建売住宅を甘く見てはいけません■■■
マイホーム探しをする方は冷静になって見比べてみてください…。
何を見比べるかって?それは、まわりに建っている注文住宅と建売住宅のが外観です。
建売住宅の外観のほうがオシャレなんですよね~最近。
問題が起きては大変だから基準がある
解説を本題に戻します。
大地震が起きても倒壊しない家。
40℃を超える夏の暑さ、0℃近くになる冬の寒さの影響を受けにくい家。
これが、トメ先生の考える住宅の二大テーマです。
大地震が起きたら倒壊してしまう家。
真夏に屋外が40℃になるとエアコンがまったく効かなくなってしまう家。
このような家だと間違いなく失敗です。
トメ先生の解説でよく登場する表現なのが「住宅はあらゆる資材の集合体」だということ。
大手のハウスメーカーで建てる住宅だからといって、柱などの構造材はプレカット工場から出荷されるし、構造を緊結している金物は金物のメーカーから出荷されます。
出荷される時点で、大地震が起きても倒壊しない家にするための基準を満たしていなければ出荷が認められないのです。
あらゆる資材が、それぞれの資材の品質基準を満たしている。
この資材の集合体が住宅。
だから、現代の住宅は品質で大きな差が生じにくくなっている、というのがトメ先生の持論です。
じゃぁ施工のスキルは問題にならないの?
そこで登場するのが第三者機関です。
住宅は人間が作るものですから間違いが発生します。
内輪の人間だけが現場に携わると、いわゆる揉み消しが発生して問題を残したまま施工されてしまうことがあります。
だから、第三者機関なのです。
第三者機関のシステムはうまくできていて、ハウスメーカーが新築住宅に掛ける瑕疵担保責任保険。
この保険に加入するためには第三者機関の現場検査に合格する必要があります。
あわせて新築住宅は瑕疵担保責任保険を掛けなければ販売してはいけないルールなので、どんな会社でも第三者機関による現場検査を受けなければならないシステムになっているのです。
ただし、第三者機関の検査は「ドアの建付け」や「床鳴り」などの軽めの問題について防止できるシステムではありません。
でも、トメ先生がテーマに掲げた大地震で倒壊しない品質は、第三者機関の検査で維持できているはずなのです。
■■■高い買い物だから失敗したくない■■■
総じて不動産屋さんや建築会社は「裁判」とか「コンプライアンス」という言葉を聞くとギクッとなります。
ご存じでしたか?新築住宅は1万円で弁護士を動かすことができるのです。
AppleMusicとハウスメーカー
平井大にINIにヨルシカ…?
トメ先生は解説記事を書きながらAppleMusicを聴いています。
この解説を書くのにちょうどいいと思い「J-pop Now」というプレイリストを見てみました。
1曲目、Good-bye to Yesterday 平井大。…「平井堅じゃないんかい…?」
2曲目、Walkie Talkie INI。「いに…?」
3曲目、若者のすべて suisu from ヨルシカ…「…。」
虚しくなるので3曲目まででやめておきますが、この3曲は曲名どころか、お歌いになっている方々も存じ上げません。
トメ先生50歳だから仕方ないのです。
でも、こういった音楽でさえ今は昔と違って、人によって推しのミュージシャンは様々ですよね。
仲の良いいつも一緒の友達の間ではよく聴くミュージシャンでも、クラスの別のグループのみんなは知らないミュージシャンだったり。
今や、世の中そういう時代なのです。
住宅だってそれでいいんです!
聞いたことがないメーカーだからダメ。
住宅展示場を持たない工務店だからダサい。
小さな会社だから危ない。
住宅も音楽などのメディアと同様、そんなことを言っている時代ではないのです。
「住宅はあらゆる資材の集合体」です。
資材は出荷される時点で安全な基準を満たして現場に届いて住宅になります。
だから、建物の基本性能にはビックリするような差は生じないということをご理解いただけたと思います。
お気に入りのミュージシャンと同じように、みなさんが選択した事業者で建てる家。
それが、現代のマイホームの成功のカタチではないでしょうか。
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