建売住宅の値引きのチャンスは決算月ではない!
住宅を探していると格言のように目にする
「住宅購入の値引きのチャンスは決算月!」というキャッチコピー。
違います!決算月ではありません。
正しくは決算月の前の月です。
そしてもうひとつ、
値引きのチャンスってのは実は一年に2~3回あります。
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値引きのチャンスは3月と8月ですよ!
日本の各地が梅雨に入った6月…
次の値引きのチャンスは8月です!
値引きだけではなく、価格の見直しがあるのも8月!
なぜなら建売住宅を販売している売主さんは、9月の売上が重要だからです。
売上ってのは契約してもらうことではなく、お客様に商品を引き渡してお金を受領することです。
9月は企業にとっての一年の半分。
半期の決算があるのです。
半期の業績を少しでもよくするために、売主さんは売上げを確保したいのです。
この解説を冬から春にかけてお読みいただいているみなさんは、半期ではなく一年の決算時期でスケジュールを組みましょう。
そうです、決算は3月までの売上を参入ですから、2月が値引きやサービスのチャンス月間ということです。
逆算すると8月中旬までの契約がほしい
建売住宅の契約から引渡しまでにかかる期間は…
すべてがスムーズに進んで1ヶ月。
たいていの建売住宅が1ヶ月半から2ヶ月で引き渡しになるはずです。
そこで、契約から引渡しまでにかかる期間を1ヶ月半とします。
9月中に引き渡すとして、売主の事業者がお客様からお金を受領するために逆算してみると、9月30日の1ヶ月半前は…。
8月中旬。
世の中が夏休みのお盆の時期の契約が必要なのです。
「これいかが?」
「いいですね、くださいな」
って感じにはいかないのが、人生で一番高額な買い物となる住宅購入。
8月中旬に契約を締結するためには7月中旬から8月上旬には物件の目星をつける必要があります。
だから売主さんは8月になって、
価格を見直したり…
値引きの基準を緩めたり…って対策を講じてくるわけです。
売主さんの決算月はいつ?
でも、ここまで説明したのは売主さんが3月決算の場合です。
売主さんが2月決算なら、スケジュールをひと月前倒しにしてください。
3月決算の売主さんは4月に新年度が始まります。
9月になると企業にとって重要な半期の決算がやってくる。
9月の半期決算で後半の戦略を立てたり、
「ウチの会社はこんなに順調ですよ~」って株主や金融機関にアピールしなければならないのです。
だから、9月にお客様から商品代金をしっかり受領する必要があるのです。
もちろん2月決算の売主さんなら半期決算は8月ですよ。
おまけに「ニッパチの法則」が重なる8月…
サービス業界でいわれる「ニッパチの法則」をご存じですか?
2月は真冬で寒い…。
8月は真夏で暑い…。
お客様が動かない閑散期になるのが2月と8月なのです。
建売住宅を取り扱う不動産業界も「ニッパチの法則」をモロに受ける業界です。
8月に不動産が売れなくなり理由は以下のようなものです。
- 真夏で暑すぎてお客様が動かない。
- 「お盆に家を買うバカの気が知れねぇ」とお父様やお母様に止められる。
- お盆休みに家族で旅行に出かけてしまうお客様が多い。
- 営業さんも人間なので休みが必要、会社の稼働日数が少ない。
- お盆や旅行でなにかと出費があり、住宅購入は控えがち。
…と、お客様が動かなくなる理由が盛りだくさんの8月。
8月だから契約が少なくてもいいや…。
とはいかないのが会社というものです。
お客様は動かなくなるけれど、
毎月のノルマはいつもどおりクリアしなければならない。
9月には半期の決算ですから、
一年の半分を経過した時点でのノルマもクリアしなければならない。
だから、8月の上旬には9月を見据えた準備をはじめます。
不動産業界の決算対策は例年より早いかも
2023年の話になりますがトメ先生の勤務先では、
5月までは順調だったのに6月になった途端に契約があがらなくなりました。
この世界に身を置いて20年を超えるトメ先生の見立てでは、お客様の動きが鈍くなるタイミングが例年より前倒しになっているのかも…って思っています。
トメ先生の勤務先のような状況の建売住宅の売主さん多いと思います。
おまけにコロナ明け後、はじめての夏。
ゴールデンウイークのように、多くの方が出かけてしまうかもしれない。
もしかしたら今年は売主さんの夏の準備も例年より早いかもしれませんよ。
いつもは8月上旬の情報に注目ですけれど、今年は7月の情報にも注目したほうがいいかも。
春の決算を狙うなら2月の情報に注目です。
2ヶ月前からのらりくらり…1ヶ月前に値引き条件を提示しみては
値引きもサービスもしっかり受けて、9月に引き渡しを受けるためのロードマップ。
もう一度確認してみましょう。
売主の事業者さんが本当に契約してほしいのは8月。
9月に契約をしてもお客様からの代金受領は10月になってしまうからです。
10月の代金受領では半期決算の業績に含めることができません。
8月に契約を締結するためにスケジュールで逆算してみると、
7月の七夕くらいには物件選定をはじめる…。
7月の下旬から8月の上旬に物件を見学して…。
8月中に希望条件を整えて契約を締結する。
この記事を書いているのが6月上旬ですから、遅くともあと1ヶ月くらいで行動を始める必要があります。
ここまで読んでいただいた方は、
動き出すタイミングがわかって、
いつ契約したらいいのか明確になっていると思います。
さっそく事業者さんのホームページやポータルサイトで、
気になる物件がないか探すために行動してみてはいかがでしょう。
トメ先生が便利なリンクを貼っておきますのでよろしければのぞいてみてください。
Yahoo!不動産(新築マンション)
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面倒な物件探しは専門家が対応します【株式会社Terass Terass Offer】そうそう!忘れるところでした。
最新情報、新鮮情報をしっかりゲットするためのコツもあります。
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気になる分譲地が販売されるのをず~っとマークしていたのに、
いざ販売になったら、すでに売れてしまっている区画が…。
どういうこと!がっかりなんだけど~!