掃除の意識が高い人が読む内容ではない
やっと手に入れたマイホーム。
できることならいつまでもキレイに保ちたい。
キレイに保つためには購入前から購入後を想定して準備をしたほうがいい。
掃除用品をしまうための収納も重要だし、
どんなアイテムを使ってキレイを保つのかも重要だ。
収納やアイテムに視点をおいて、
マイホームをキレイに保つためのコツを解説するのが今回のテーマ。
だから、何かの縁で住宅の購入前にココにたどり着いた方は、
購入するマイホームをキレイを保つことができるチャンスがある。
できるならチャンスはモノにしたほうがいい。
私、トメ先生はおじさんである。
おじさんなので男だ。
私、トメ先生は掃除や片付けは子供のころから大嫌いだ。
キレイ好きなんかではない。
マイホームを購入して17年。
トメ先生の家は、家中どこもピカピカで、
収納の枠の上にたまるホコリも常に除去し、
お風呂のカウンター裏にピンクカビひとつ生やさず、
というわけではない。
そんなところまで完璧に掃除するのは面倒だからだ。
でもいつも目について汚れていると気が滅入るところは、
チョッとした気持ちの変化でなんとかキレイに保てている。
もちろん、後から思いついたこと。
トメ先生は家を購入する前から掃除についてなんて考えていたわけではない。
家を買った年は
「今年は大掃除なしだぜ!ウッハッハッハッハッハ~」と
両手を腰にあててリビングの掃き出し窓から外に向かって
抑えられない気持ちを声に発したくらいだ。
お掃除の本を出すようなノウハウは持たないトメ先生が、
ガサツ・面倒くさがり・大雑把でもなんとかなる
現在のトメ先生宅のハウスキーピング手法を解説する。
「仕事から帰ってきたら必ず掃除機をかけたいんです」
そういう意識が高い方が読む内容ではない。
まずは収納のことから
購入直後はマイホームはキレイに保てる。
マイホームのお披露目で多くの来客がある。
親戚、友人など家族以外の目に触れることが多い。
購入直後でキレイにする集中力もまだある。
毎週、お披露目会があるのでキレイにしなければならない。
キレイに保てる理由がある。
ところが集中力は続かない。
見事に切れる。
トメ先生の家は、
リビングから洗面脱衣室にいくまでの間に
2帖ほどの納戸がある。
この納戸、間取りを考えている最中は
奥さんが家計簿をつけたりするワークスペースを想定し、
内部には75㎝くらいの高さのカウンターと
200㎝くらいの高さに枕棚を設置した。
ところが、トメ先生の奥さんは
デスクに座って家計簿をつけるような奥さんではなかった。
家を買ったらデスクで奥さんが家計簿をつけて、
ノートパソコンを開いたり、読書をしたり…。
というのは理想の姿だった。
住宅検討時には理想としていた姿。
「こうなりたい」というライフスタイルは
ご家族の性格を考慮して考えたほうがいい。
見当当初はワークスペースという名だったスペースは、
入居3ヶ月もしないうちに納戸となったのだ。
しかし、75㎝のカウンターと200㎝の枕棚が重宝し、
特別にカラーボックスなどのアイテムを用意しなくても
しっかりと収納としての役割を果たしてくれる。
上の図とおり、トメ先生の家はこの納戸を中心に回遊動線になっているのだ。
おかげで、家の中をどこに行くにもこの納戸を通る回数が多い。
ココに掃除のアイテムが置かれている。
「ったく…この間、掃除機掛けたのに、わたぼこりかよ」
ッてな時も、トイレに行ったついでにアイテムを手にして
ササっとわたぼこりを退治するのだ。
このように、家族のみんながつかうパブリックスペースに
掃除アイテムなどをしまえる収納があると便利だ。
「しまう」などと、まともな表現をしているが、
トメ先生の家では、わたぼこり退治にはホウキを使っている。
ホウキといってもおしゃれなヤツではない。
昔ながらのホウキだ。
わたぼこりを目にするたびに掃除機を引っぱり出す。
そんな意識は高くないし、なんといってもめんどくさい。
だからトイレに行く途中にあるホウキを使う。
ちなみに、ホウキはレッグマジックに引っ掛けてある。
レッグマジックというのは室内用のトレーニングマシンで
昭和の時代に流行ったホッピングのような取っ手に、
あしもとは足を乗せるプレートがレーㇽの上を左右にスライドするようになっていて。
脚は引き締まるわ、ケツは小さくなるわという触れ込みで、
奥さんが実家で妹から譲り受けたアイテムなのだ。
収納時には足を乗せるプレートとレールが折りたためるのでコンパクトになる。
そのレッグマジックが納戸の隅に置いてあり、
ホッピングの取っ手の部分が放棄を吊るす場所になっている。
念のために伝えておくが、おおかたの予想通り、
レッグマジックは今やホウキを吊るすためだけにトメ先生の家に存在している。
話をまとめよう。
とにかく、パブリックスペースの納戸は便利だ。
掃除アイテムしかり、夏場に使う扇風機や冬場に使うファンヒーターをしまえる。
できれば、建具の開閉がめんどくさいので、
ウォークスルー式に納戸が作れたらいいのだが。
たまたまできたウォークスルー式の納戸を使っているくせしてよく言ったものだ。
それと、玄関の近くにクローゼットがあると便利だ。
トメ先生の家も上の図にあるとおり、
玄関の近くにクローゼット(CL)を作ってみた。
ココは外に出る時に着るアウターをしまうのに便利だ。
大きさを控えめに作ったために、
今や奥さんのアウターとマフラーの専用収納になっている。
奥さんに聞くと「たいへん重宝している」という。
目についた時にササっと対応
言っていることはわかる。
目についた時にササっとすればいい。
でもそれがめんどくさいのだ。
トメ先生もそうだった。
でも、夫婦共働きのご家族が多い現在、
パパも疲れていると思うが、
ママも同じくらい疲れている。
トメ先生の家でも10年位前に気づいたことだが、
「夫婦二人、家事は誰かがやらなきゃ誰もやらない」のである。
10年位前に奥さんが体調を崩したことがある。
結構本気で心配した。
その時に思ったのだ。
夫婦共働きなのに家事の負担が奥さんのほうが大きいってダメだよな。
そこからだ、簡単な掃除は汚れが目についた時にササっとなったのは。
住宅購入は家事分担のルールを決めるチャンスでもある。
住宅購入をきっかけの家事分担について取り上げた解説があるので、
興味がある方はぜひお目通しいただきたい。
冒頭から申し上げているが、
会社から帰ってきたら毎日掃除機をかける、
というような意識の高い掃除でない。
どちらかといえば意識の低い掃除だ。
でも、家をお披露目することもなく、
来客もほとんどない我が家ではこのスタイルで充分だ。
日常、トメ先生が気づいたら行っている掃除を
掃除の場所ごとにまとめてみる。
お風呂
お風呂の掃除道具はバスマジックリンと
激落ちくんシリーズのスポンジと床用の柄が長いブラシだ。
バスマジックリンはカウンターの端に置いたまま。
ブラシも浴室の隅っこに立てかけてある。
激落ちくんスポンジはS字のフックを使ってランドリーパイプに吊るしてある。
日常やることは、毎朝、激落ちくんスポンジで浴槽を洗い流すだけ。
激落ちくんなのだから洗剤はいらないだろうと思っている。
これも、朝の準備の最中にやることなので、
何かの拍子に準備の時間がいつもより2分くらい遅くなった日は掃除しない。
で、1週間に1回。
週末の夜が多いかな。
仕事のすべてから解放されたモチベーションを使って、
バスマジックリンとブラシを使って床を洗う。
それだけ。
冒頭に触れたとおり、
カウンターの裏にカビが生えているとかそういうのは知らない。
トイレ
トイレの掃除アイテムはサニタリー収納があると便利。
サイズについては規格がありそうだけれど、
掃除のスタイルに合わせて、
アイテムの数やサイズと相談して収納シミュレーションを忘れずに。
実はトメ先生、トイレ掃除だけは毎朝きちんとやる。
「世界の北野」のビートたけしは公衆便所があると掃除するそうだ。
って話を聞いて影響された。
トイレ掃除をすると運気が上がるという。
あまりそういう話は好きではないけれど、
なんだか、汚いところをキレイにしている達成感はある。
そういうモチベーションだけで掃除している。
といっても、これも10年位前からだ。
男性諸氏に確認してほしいことがある。
トイレの壁紙を見たことがあるだろうか?
目線の高さの壁紙ではない。
便座の高さの壁紙だ。
我々が腰の高さからジョボジョボジョボジョボ垂れ流しているおしっこ。
あの飛沫が壁紙に飛んでいる。
近づいてみてみると、壁紙がまっ黄色だ。
トイレクイックルで拭いてみるとトイレクイックルがまっ黄色に。
それでも壁紙はまだ黄色。
話を元に戻そう。
普段はブラシで便器をキレイにして、
トイレクイックルを使って、床と便座を拭く。
そして1週間に1回くらいだろうか。
ジョンソンのスクラビングバブル、トイレスタンプを便鉢内に貼り付ける。
ホール・階段
ホールや階段などの家族の通り道となるエリアは
髪の毛やわたぼこりに対応する。
これまでも触れたとおり、
パブリックスペースの物入、
できれば通り道に設置した物入にモップやホウキをしまっておけばいい。
ちなみに、トメ先生の勤務先で住宅を購入したお客様は
ダスキンなどのレンタルモップを使う方が多い。
2ヶ月くらいのお試し期間を活用するようだ。
ダスキンのモップでわたぼこりをサササーっと集めて、
モップクリーナーがほこりを吸い込んでくれるので
モップがずっとキレイ。
モップクリーナーをリビングの片隅におしゃれに置いておくイメージを目にするが、
トメ先生のおススメはモップをしまう物入だ。
できればリビングにクリーナーのようなアイテムを出しておきたくない。
物入に置いておけばリビングがすっきりする。
物入にクリーナーを置いて活用するために必要なのがコンセント。
ホント、物入にコンセントがあると便利だ。
モップクリーナーだけではない、
掃除機だって収納しながら充電できる。
物入にコンセントがない場合、
掃除機の充電もリビングやダイニングの片隅。
高級掃除機なら見た目もクールなので
充電している姿もカッコいいのかもしれないが。
でもそれもはじめの内だけだと思う。
注文住宅で検討中の方はプラン打ち合わせの時に物入にコンセントを計画しよう。
完成してしまっている建売住宅も売主の業者さんに相談してみよう。
売主がめんどくさがって、なんやかんやと理由をつけて対応しない場合、
それから、中古住宅で売主さんが個人の場合など。
そういう時には自分で動くしかない。
コンセントひとつの追加から対応してくれそうな業者さんにお願いしよう。
電気コンセントの増設も可能な事業者さんはコチラ。
玄関
玄関は外からのほこりはもちろん、
靴の裏についた砂や砂利などが持ち運ばれる。
掃除道具はホウキが中心で
トメ先生は、外のポストに新聞を取りに行ったついでに
ササーっと掃き掃除する。
その時間30秒ほどなので手抜きも手抜きだ。
これから住宅を検討する方で
可能であればお勧めしたいのは土間収納。
おしゃれな言い方をするとシューズクロークとか
シューズクローゼットと呼ばれるアレだ。
玄関のアプローチから視線が届かない配置にして、
ホウキなどの掃除アイテムはもちろん、
冬季につかう灯油置き場にも適している。
足元がタイルの土間なので、灯油をこぼしてしまっても掃除が簡単。
しかし、土間収納には注意も必要だ。
2022年10月に断熱性能の基準が厳しくなった。
建物に断熱性能を求める場合、
土間収納は不利にはたらく。
だから、土間収納でも断熱性能を保つために
床断熱などの対応が必要となる。
もちろんその分、建築コストは増える。
今もよーく見るとほこりや髪の毛が…
トメ先生の日頃の掃除への対応はいかがだっただろうか。
とにかくカタチだけの掃除。
ササササーッがポイントだ。
今も部屋の隅のほうを目を凝らしてみると
ほこりがあるし、髪の毛が落ちている。
気を付けていたってこの程度だ。
でも、誰かがやらなきゃ誰もやらないのだ。
だからやるのだ。
トメ先生の経験から考えてみると、
マイホームを購入して住んでから決めるのでは遅い。
マイホームの検討時期から家事や掃除については
シミュレーションしておくほうがいい。
この解説にたどり着けた方は、
役に立ったかどうかは別として、
マイホームの購入前から準備することが意識できる。
今の部屋数ならなんとか掃除もできるけれど、
部屋数の増えるマイホームでは掃除がたいへんそう。
そんなふうに思う方は、今から練習してみてはいかが?
今回取り上げたダスキンさんなどは、
無料のお試し期間があるので練習にもってこい。
お試し期間を上手に活用してみたいという方は、
こちらもご検討いただきたい。
トメ先生も使っているお掃除アイテム。
誰かがやらなきゃ誰もやらないのが家事。
ちょっとやってみようかという方はこちらをどうぞ。
お風呂の掃除は「バスマジックリン」エアジェットもあるけれど、お掃除ビギナーはこれでスタート!