
建売住宅のチェックポイント
建売住宅はチェックポイントがたくさん。
たくさんありすぎて決断できなくなることがあります。
ネット上にあふれる「ここを見て!」「あそこを確認!」というチェックポイントの情報。
たしかに、建売住宅を見ることに慣れてない、みなさんにとって大切な情報です。
でも、その大切な情報は、使うタイミングを間違えた途端に、
マイホーム探しを足止めする情報に姿を変えて、みなさんの前に立ちはだかります。
スムーズに建売住宅の購入を決断する方法を教えましょう。
ズバリ!「チェックポイントを判断しない」ことです。
なぜならチェックポイントを見ても、それがOKなのかNGなのかなんて判断できなくないですか?
たとえば「実際の建物で動線を実際の生活でイメージしてみて…」なんてアドバイスがあったとします。
そして、こんな感想が思い浮かんだとします。
- 「洗濯機のある洗面脱衣室とキッチンが少し遠いなぁ」
- 「キッチンから洗面脱衣室に行くまでに2回曲がり角があるなぁ」
どちらかというとネガティブな感想ですよね。
そうかといって、建売住宅で購入判断に重要な以下のポイントがあった場合。
- 物件の所在地がいい!(道路・陽あたり・学校までの距離・近隣施設など)
- 住宅ローンの返済額が理想的!
- 部屋の数も我が家にぴったり!
キッチンと洗面脱衣室のあいだにある曲がり角の数で「じゃ、や~めた」とはならないと思うんです。
ただでさえ、検討要素が多すぎるマイホーム
少しでもラクに、神経を使わず検討するためのヒントをまとめました。
検索結果でチェックポイントを伝えられても・・・
今日のトメ先生のブログは、建売住宅には『チェックポイントの情報に溺れないで!』がテーマです。

インターネットで検索すると建売住宅で後悔しないためのチェックポイントがたくさん登場します。
そういうチェックポイントが、
どうなっていたらセーフで、どうなっていたらアウトなのか、
その判断は、はっきりいって難しいです。
だって、不動産業界で25年も働いていて、
二級建築士を持っているトメ先生も、パッと見で判断なんてできないですよ。
それだけ難しいことなのです。
床下換気口からの基礎チェックといわれても・・・
「建売住宅の基礎はこんな感じですよ~」
床下収納庫の箱を外して床下を見せてもらえますよね。
「床下、問題ないですよね~?」
そういう意味合いもあって見せてくれていると思いますが。
基礎のコンクリートに数センチ幅のヒビでもあれば「やばっ!アワワワワ」ってなりますけれど。
でも、ほとんどの建物にその「アワワワワ」はありません。
収納庫に頭を突っ込んでみますが、給排水の配管や、土台を支える束を見たところで、
それがアウトなのかセーフなのかわからない。
これが本音だと思います。
それより、床下収納を外した途端に基礎から上がってくる空気のながれを感じるとか…。
そうしたら、きちんと基礎の中が換気されているから湿気が溜まりにくいってわかりますよね。
そういうところを感じるほうが気持ちいいし健全だと思うのです。
窓・壁・床・外観をじっくり確認といわれても

「建売住宅 チェックポイント」とGoogle検索してみました。
検索結果に共通してとりあげられているチェックポイントをご存じですか?
言いまわしはそれぞれですが「確認しましょう」といわれているのが以下の項目です。
- 室内の仕上がりの確認
- 外観の仕上がりの確認
- 設備の設置状況の確認
けっして「間違ったアドバイス」ではなくて、とても大切なポイントです。
しかし、同時に「もっとも判断を悩ませるアドバイス」であると考えます。
確認してみたところで、仕上がりの良し悪しの基準がわかりません。
おまけに、比較対象がないからどう判断したらいいかわかりません。
チェックポイントのアドバイスをもらっても、セーフなのかアウトなのか判断できない。
そりゃそうです、仕事をして、子育てをして、ご家族の介護をして…私達には日常生活があります。
日常生活を送るうえで、建物のアウトを判断する知識を意識することなんてないから仕方ないのです。
判断できないことは、けっしてみなさんに「見る目がないからではない」のでご安心ください。
絶望?!営業さんもわからない

だから頼りになるのは担当してくれている営業さん?
たいへん残念ですけれど、それはお門違いかもしれません。
これはトメ先生の主観で、世の中の常識ではないのでカン違いなさらないようにお願いします。
建売住宅や仲介業の営業さんは「ローンの知識」はプロ。
みなさんの言い訳や苦言に「反論して論破」するプロ。
でも、多くの営業さんは「建物の施工」となると話は別です。
そう、びっくりするくらい知識が乏しいのが現実です。
現場で質問しても「検査に合格してますから…」とか、
「パンフレットに書いてある通りです…」と言われるでしょう。
だから、「営業さんがちゃんと答えてくれない=この家は怪しい」なんて不安になる必要はありません。
営業さんも「知らない」のだから仕方ないのです。
ひとつ覚えておいてください。
営業さんに建物の細かいことを聞くのは、
八百屋さんに「このトマトの味に近いのは、デルモンテのトマトジュースですか?それともカゴメですか?」
と聞くようなものなのです。
中にはいますよ!
建物の知識をしっかり備えた営業さん。
そういう営業さんに出会えた時は「マイホームの神様」がほほ笑んでいると考えましょう。
では、どうする?こんな考え方はどうでしょう
ここまでトメ先生の解説を読んだら、きっとこう思いますよね。
「じゃあ、何を信じればいいの!?」って。
でも、そこは少しだけ視点を広げて、スケールの大きな話をさせてください。

トメ先生、建設経済研究所のデータを調べてみました。
2025年度の分譲住宅の着工予測数は、11万5,000棟だそうです。
つまり、この1年で11万5,000棟の建売住宅が日本に誕生するということです。
トメ先生の感覚ですが、いま住宅は売れているようなので90%の建売住宅が契約になると考えます。
つまり、10万3500棟は、2026年3月までにどなたかに購入されるはずです。
頭から煙が出そうな計算はここまでです。
大切なのはここから。
この日本で10万棟を超える建売住宅が売れています。
この10万件のご家族のうち、プロ並みの知識でチェックポイントを確認して、
すべて安心の状態で契約した人はどのくらいいるでしょう?
さらにトメ先生の主観が重なるけれど、
そのうちの90%…9万3,150棟はみなさんと同じだと思います。
「なんとなくいい」
「リビングが広い」
「学校が近い」
「住宅ローンの返済が理想どおり」
ご自身の「感覚」を頼って決断した方たちだと思います。
これだけロジックを重ねてきて「感覚かい!!」って思いますが、
もし「感覚」または「感覚みたいなもの」で決断することが間違いだったとしたら?
毎年とんでもない数のご家族がトラブルで大騒ぎ。
これは国土交通省を巻き込んで、世の中に震わす大問題になっているはずです。

でも、周囲を見渡してみていかがですか?
世の中の様子を見てみていかがですか?
今日もテレビでは「お米が高い」とか
「冬休みが終わってチビッ子が登校した」とか
「あまったお餅のおいしい食べ方」などと平和なニュースを伝えています。
それは、今の日本の家づくりには、
みなさんの見えないところで、
みなさんが、その建物を検討しはじめる前から、
厳しい「施工検査」がいくつも入っているからかもしれません。
業界に25年もいるのに「困った」を見抜けない私や、
素人のみなさんには見抜けないような致命的な欠陥。
それは、プロの検査機関によって、すでに取り除かれていることが多いのです。
だから、自分だけが「見る目がない」なんて不安にならなくていいです。
9万件のみなさんと同じように、自分の「直感」を信じて、胸を張っていいと思います!
建売住宅は「見なくていい」ところがある

「見なくていい」と断言する理由
建売住宅の「困った」は専門家が図面と照らし合わせたり、
法律などの解釈を考察しないと判断できないことが多いです。
そして施工中に発生する致命的な欠陥は、今の厳しい施工検査でほとんど排除されているのが現実。
こうなると「困った」を理解することは、
「私はなぜ、アンジェリーナ・ジョリーの子どもとして生まれなかったのだろう…」というような、
果てしない課題解決に挑戦するようなものなので、
トメ先生やみなさんが、無理に判断しようとしても「家探しが苦痛」になるだけです。
視点を「建物」から「生活」に移しませんか
そこで、トメ先生が建売住宅のチェックでおススメするがコレ。
床下収納庫に頭を突っ込むなら、施工の状況じゃなく「空気の流れ」を感じるような感じです。
みなさん、床下収納庫から箱を外した時に空気の流れを感じたことありますか?
基礎の中に空気が循環しているから、
床下収納庫からソヨソヨ~って流れているの気づいていますか?
基礎の中にある「配管」は見たところでわかりません。
だったら、基礎の中を確かに空気が循環していることを感じたほうがステキじゃないですか。
みなさんの頭を悩ませる、専門家にしか分からないことは専門家に任せましょう。
これだけ整った検査の環境で何か起きたとしたら、それはもう「不可抗力」に近いです。
わからないけれど「大丈夫?」と思うことは大切

そうは言っても『困った』は避けたい。
そんな声が聞こえてきそうです。
見学時に、みなさんが室内で感じること。
窓から見える景色で感じること。
庭に立って建物を見た時に感じること。
そういった肌で感じるサインは大切にしたほうがいいです。
そのサインは、長いあいだ尾を引くことがあるかもしれません。
でも、それを「構造上の問題」に結び付けて一人で解決しようとしなくていいのです。
その建物は、途中で専門家が検査をして問題を排除してきたはず。
その違和感が解決されていなければ、今ごろ日本中は大騒ぎなはず。
結論をお伝えします。
わからないものは、わからないままでいいのです。
必要であればトメ先生だってお手伝いできます。
その家で楽しそうにしているご家族の姿がイメージできるかどうか。
それだけを念頭に検討したらいいのです。
マイホーム購入…そういうものかもしれません。