建売住宅の先入観を覆す考え方
「建売住宅は後悔する」と言われるけれど、後悔だけはしたくない。
後悔しないように情報収集をはじめると…。
情報を集めれば集めるほど悪い評判が目につきませんか?
結局、悪い評判ばかりが目について建売住宅の購入に自信が持てません。
「注文住宅のほうが安心」って書かれているけれど予算を考えると建売住宅しかない。
そんなみなさんが「建売住宅だっていいじゃない!」と自信を持つ方法をお伝えしましょう。
自信を持つためのポイントは2つ
「建売住宅だっていいじゃない!」と自信を持つ方法。
それは、建売住宅のネガティブ情報はニュートラルな視点で読むことです。
- その情報は根拠がはっきりしている情報ですか?
- 冷静に考えたら、その問題って注文住宅でも該当しませんか?
根拠がぼんやりしていて、注文住宅にもあてはまると考えられる情報だった場合どうするか?
はい、そういう情報は参考にしないのがおススメです。
だって、この解説を読んでくださっているみなさんは建売住宅の購入を検討している方なのですから。
建売住宅の場合、すべてが100点満点ではないけれど、子供たちが転校しなくてすむ。
建売住宅の場合、すべてが100点満点ではないけれど、予算内で購入できる。
みなさんの建売住宅の検討には、しっかりとした意義があるのですからご自身が購入を検討している建売住宅に自信を持ちたいですよね。
ああ言えばこう言うのコツを教えます
ネガティブ情報があふれる建売住宅の情報収集。
トメ先生は建売住宅の購入を迷っているみなさんから相談を受けることがあります。
そんなみなさんにトメ先生は「大丈夫!自信をもって!」とお伝えします。
今日の解説ではそのアドバイスの一部を公開させていただきます。
いわゆる屁理屈であり「ああ言えばこう言う」な考えかもしれません。
でも、ネガティブ情報の記事だって屁理屈であり「ああ言えばこう言う」な内容ですからね。
目には目を歯には歯をで、建売住宅に自信を持てたらステキです。
建売住宅で情報収集をはじめたばかりのみなさんはこちらの記事も参考にしてみてください。
【情報収集中のみなさんにおススメです】
「建売住宅」で「後悔」したくないから、情報収集をはじめると…。
不思議なことにネガティブな情報にしかたどり着きません。
なんでこんなことに?その不思議をトメ先生が解説しました。
動線や間取りがよくないという意見にはこんな考え方
建売住宅を取り扱う事業者の設計さん。
一年で考える間取りは数十棟にのぼります。
一年中使いやすい間取りを考えている設計さんが考える動線計画。
ムダな動きを必要としないシンプルな動線は素晴らしいです。
そんな設計のプロが考えた動線なのに「つかいにくく感じる」と記事にはあります。
ということは、動線計画はマジで難しいという証です。
素人が注文住宅で間取りを考えた場合、さらに「つかいにくく感じる」動線になってしまう可能性…。
それは、建売住宅以上に高くならないでしょうか。
「実は、建売住宅って幸せなのかも…。」という考えに至った解説です
【情報収集中のみなさんにおススメです】
建物の不満な点を他人のせいにできる建売住宅。
人生で一番高額な買い物の不満を誰かのせいにできるということは、不満が家庭内に蓄積しにくいということでは…。
そういう意味では建売住宅って幸せなのかもしれません。
部屋がせまいという意見にはこんな考え方
「せまい」という表現は抽象的ですよね。
6帖の大きさの部屋を「ひろい」と感じる方もいれば「せまい」と感じる方もいます。
建売住宅の部屋は「せまい」…。
では、なんで注文住宅なら部屋が「ひろい」と感じられるのか?
そう思いませんか?
"建売住宅は後悔するぞ!系"の記事では、何を根拠に「せまい」と感じるのかは説明されていないのが残念な点です。
トメ先生は個人的に居室なら4.5帖から6帖、主寝室なら8帖から10帖あったら充分だと思います。
その根拠?
根拠はトメ先生が実際に奥さんと二人でマイホームに暮らしてみて不便を感じていないというのが理由です。
結局は人それぞれ「せまい」「ひろい」の感じ方は違うのです。
「せまい」と解説している記事が、何を根拠に「せまい」と解説しているのかわかりませんが…。
「せまい」の根拠が明確ではない解説記事は参考にしないことをおススメします。
収納が少ないという意見にはこんな考え方
収納はあればあるだけモノが増える。
これはトメ先生の持論です。
仮に注文住宅で12帖もの大きさの収納専用の部屋を設けたとします。
それでも、収納が足りなくなる人の場合12帖の部屋がモノでいっぱいになります。
マイホームは購入の検討時から、備え付けられた収納に合わせてモノを減らす覚悟が必要です。
これは建売でも注文でも言えることです。
マイホームへの引越しは断捨離のチャンスなのです。
【建売住宅の収納の少なさは冷静になればなるほど心配になる】
住宅購入でいちばんこだわった部分の第1位は「収納」
でも住宅購入でいちばん後悔した部分の第1位が「収納」なのをご存じでしたか?
玄関がせまいという意見にはこんな考え方
ここでも出ました「せまい」という表現。
他の"建売住宅は後悔するぞ!系"の記事と同じく根拠がはっきりしません。
どんな大きさの玄関ならば「せまくなく」「ひろい」と感じられるのか。
そりゃ、注文住宅で老舗旅館のような玄関を作った場合と比べたら建売住宅の玄関は「せまい」でしょう。
- 一家だんらんの時間を玄関で過ごす…
- 休日には玄関でリクライニングチェアに座ってクラシック音楽を聴くのが至福の時間…
- ダイエットの縄跳び、庭では近所の視線があって恥ずかしいから玄関で…
という事情でもない限り玄関は、決して「ひろい」必要はないと思います。
3人家族で1坪サイズ(タタミ2枚分)。
4人家族でも1.5坪サイズ(タタミ3枚分)で不便は感じない思います。
だって、玄関を「ひろく」したら建物の他の部分が「せまく」なるわけです。
そうなったら、みなさんは「部屋がせまい」とか「間取りが使いにくい」とか言い出すわけで…。
一方で建物の他の部分を「せまく」せずに、建物全体を大きくすれば…。
そうです、今度は建物の原価が上がるのだから販売価格が高くなります。
もうおわかりですよね?
こうなると価格が高くて見向きもされない建売住宅になってしまいます。
建売住宅は限られた面積で、驚くほど効率よい配置で間取りが考えられているのです。
こればかりは、絶対に注文住宅に負けません。
コンセントが足りないという意見にはこんな考え方
注文住宅に住んでもコンセントが不足する方は絶対に存在します。
「建売住宅だから足りなくなる」というのは、短絡的な意見だと思います。
根拠が明確になっている解説ならば参考にするべきですが、そうでない場合は気にしないことです。
建売=完成している=みなさんが間取りを決めるわけではない=だからコンセントが不足する
こじつけもいい所です。
現在の建売住宅では、たいてい各居室に2か所のコンセントが付いていることが多いです。
居室はこれで充分でしょう。
不足を感じるとしたらリビングとキッチン。
見学時にリビングとキッチンのコンセントの数を確認しておくこと。
そして、お手持ちの家電と検討中の建物のコンセントの数をシミュレーションしておきましょう。
コンセントの数が足りなければ増やせばいいし、安全な範囲でタップを使えばいいと思いませんか?
え?…タップを付けた場合は見た目がよろしくない…。
大丈夫です、タップを付けた見た目が気になるのは最初のうちだけです。
浴室と隣の家が近いという意見にはこんな考え方
こんな理由もありました。
建売住宅だから浴室と隣の家が近い…。
きっと、一握りの建売住宅で見られた点を「世の中のすべての建売住宅の浴室は隣の家と距離が近い」と伝えたいのでしょう。
記事のボリュームを増やすためのこじつけですね。
建売住宅が建築される分譲地では、設計スタッフさんが現地に何度も足を運んでシミュレーションしたり、区画図や測量図を穴が開くほど眺めて建物の計画を立てます。
窓の配置、玄関の配置、もちろん浴室やトイレの位置まで。
隣接する建物どうしの関係が最善になるよう考えられています。
設計の素人である一般の方が自分で間取りを考える注文住宅のほうが、プライバシーへの配慮が足りない建物ができてしまうような気がします。
家電や家具が置きにくいという意見にはこんな考え方
既にみなさんがお気づきのとおりです。
建売だから家電や家具が置きにくいという考えは短絡的すぎますよね。
転居が伴う引越しは、入居前に家電や家具など手持ちのモノについて、配置や収納のシミュレーションが重要です。
シミュレーションが甘かったから、入居後に家電や家具が置きにくいと感じてしまうのです。
これは、建売にしても注文にしても、中古住宅でもマンションでも同じことが言えます。
他にもこんなとんちんかんな理由が…
- リフォーム計画が立てにくい
- 将来、資産価値が下がりやすい
ホント、よく考えつきますよね。
リフォーム計画が立てにくいという意見にはこんな考え方
建売住宅だからリフォーム計画が立てにくいとか、資産価値が目減りするとか…。
もちろんこれらの記事には、腑に落ちる根拠は説明されていません。
リフォームは、建物の構造や住む人の生活スタイルで工事の内容は異なります。
規模が大きくなればなるほど、複雑で神経を使う部分が多くなるわけです。
これは建売住宅に限ったことではありません。
むしろ、強くこだわった個性的な注文住宅のほうがリフォーム計画が大変そうな気がします。
資産価値が下がる…という意見にはこんな考え方
将来の不確定要素を確定したかのように価値が下がるなんて、よくも恐れずに公の記事したもんです。
日本で、いや世界で一番経済に詳しい先生だって、将来の資産価値がどうなるかなんて言い切ることはできません。
建売住宅を転売して大きな利益を得ようともくろんでいるのなら話は別ですが、ご家族が安心して暮らすことを目的としたマイホーム。
仮にですよ…。
仮に資産価値が購入時の半額になってしまったからといって、マイホームを立ち退かなければならないなんてことはありませんよね。
資産価値が下がる→財産が減る→貧乏になる→家族が不和になる→不幸が待っている。
トメ先生には不安をあおって、建売住宅の検討をやめさせることを目的とした記事にしか見えません。
その話題は根拠がはっきりしているのか
いかがでしたか?
"建売住宅は後悔するぞ!系"の記事で取り上げられる後悔ポイントについて考えてみました。
考えた結果わかったこと。
それは、たいていの後悔ポイントは「建売住宅だから後悔」するポイントなのではありませんでした。
むしろ、建売であろうが注文であろうが、それこそ中古住宅であろうが、マンションであろうが、すべてのマイホームで言える後悔ポイントだということがわかりました。
それを、あたかも建売住宅だからこんなことになるぞ!という切り口で不安を煽る。
そして、みなさんは「建売住宅で後悔したくない」という軸で情報収集します。
時には視点を変えて「建売住宅で満足」という軸で情報収集します。
すると、今回の解説で取り上げたような意見にたどり着きます。
これらの記事に「なるほどな~」とか「やっぱりな~」と思った時は冷静になることです。
冷静になって、その根拠に納得ができるものか確認しましょう。
根拠が明確ではない記事なら…あまり気にしなくていいと思います。
みなさんが購入する建売住宅に住むのはみなさんです。
住宅ローンを返済するのもみなさんです。
みなさんが住むマイホームを「ああでもない、こうでもない」と評価する人達は住宅ローンなんて1円も払ってくれないし、お掃除だって手伝ってくれない人達です。
みなさんが自信を持ってあげないと、みなさんのマイホームがかわいそうです。
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