宅建の問題文はわざとわかりにくい表現を使う
宅建の勉強をしていて…
「問題文が長い!!」って思ったことないですか?
たくちたてものとりひきぎょうほうだいさんじゅうごじょうにきていするじゅうようじこうのせつめい
これだけで46文字もあります。
漢字にしたら宅地建物取引業法第35に規定する重要事項の説明。
ほかにも…
たくちたてものとりひきぎょうほしょうきょうかい
これだけで23文字。
漢字にしたら宅地建物取引業保証協会。
宅建の問題で「宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項説明」と表示された文章を読んでいて、
わずらわしい!
ウザい!
イライラする!
漢字がならんでいるおかげで文章が先に読み進められないのです。
そこで、トメ先生が提案するのは、宅建の問題がスラスラーっと読めるようになる方法。
とくに不動産業界で働くみなさんにはアドバンテージになる方法です。
やりかたは簡単。
呪文のように長い「宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項説明」
こんなの「重説」で表現できませんか?
「宅地建物取引業保証協会」
これだって「宅建協会」とか「全宅」とかって表現できます。
ほかにも「指定流通機構」
「レインズ」ですよね。
ながーい文字で、わざわざわかりにくい表現になっているワードを、実務で使う表現に置き換えてしまおうってのが今日の解説です。
ひらがなで46文字の長い表現を、漢字2文字に置き換えてしまえば長文の問題もラクラク読むことができます。
いくつか例をあげて解説してみるので、トメ先生の解説を読んだ後は問題を読む時間が短縮されることまちがいなし。
勉強の効率があがりますよ。
【こちらもあわせて読んでおきたい解説です】
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宅建の問題をスラスラ読めると効率があがる
長い文字を実務で使うワードに置き換えてしまうことで以下のようなメリットがあります。
・問題がスラスラ読めるようになる
・問題に書かれている内容がイメージしやすくなる
不動産屋さんで仕事をしていて、先輩や上司から、物件の情報を集めるよう指示されるとします。
「このエリアの土地の情報を『指定流通機構』で探してみて」なんて指示されないですよね。
「このエリアの土地の情報を『レインズ』で探してみて」って指示されると思います。
重説にしてみても
「今週末の契約で『宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項説明』をお願いできますか?」
じゃなく、
「今週末の契約で『重説』お願いできますか?」
こちらが実務における自然な会話です。
宅建の問題文で使われているとおりの表現を仕事中に使っている人がいるとしたら…
「大丈夫か?」と心配されてしまうでしょう。
では、いまから9つのワードを実務の表現に置き換えますから参考にしてみてください。
①宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項説明
略し方 | 重説 |
解説 | ・みなさんが宅建に合格すると読むことができるようになる書面 ・資格手当がついたり、代わりに重説を読んだ手当がついたりすることも ・一度取得すれば、くいっぱぐれない使い勝手のいい国家資格 |
②宅地建物取引業法第37条の規定によって交付すべき書面
略し方 | 売買契約書、契約書、売契 |
解説 | ・問題によっては単に「37条書面」と表現されることも ・実務で「37条書面」と思って契約書を取り扱ったことはない ・契約書は契約書であり、営業さんにとって「37条書面」ではないのです |
③指定流通機構
略し方 | レインズ |
解説 | ・専任物件を預かったら登録するアレです ・預かった時は登録がめんどくさいけれど、物件を探している時にはありがたいデータベース ・Real Estate Information Network Systems for IP Serviceの頭文字をとってREINS |
④宅地建物取引業保証協会
略し方 | 宅建協会、全宅、全日、ハトマーク、うさぎマーク |
解説 | ・不動産屋さんを開業する時に本店は1000万円、 支店を増やすごとに500万円の営業保証金を供託する義務 ・よほど資力のある不動産業者でもない、供託はできない ・そこで、全宅や全日といった団体に加盟すれば、保証金分担金の60万円を負担するだけですんでしまうというありがたい団体 ・営業さんにとっては、保証協会という名称よりも、宅建協会の船橋支部とか松戸支部といったエリアの支部のほうが身近な表現 |
⑤建築基準法第6条第1項に基づき必要とされる確認
略し方 | 建築確認、建確、確認 |
解説 | ・建物を建てる時に必要となる許可 ・広告開始の時期や契約締結時期のフラグになるので出題頻度も高い ・ちなみに中間検査や完了検査とか検査済証も、実務では重要ですがほとんど取り扱われない |
⑥建物状況調査
略し方 | インスペクション |
解説 | ・中古住宅や建売住宅の建物の状況を調査すること ・数年前の宅建業法改正で、重要事項説明上でインスペクションのあっせんの有無について記載することになった ・重説であっせんの有無を記載することになったけれど、ほとんど「無」で取引するのが実情 ・営業さんにとっては面倒な手続のひとつ |
⑦住宅の品質確保の促進等に関する法律
略し方 | 品確法 |
解説 | ・新築住宅を販売する事業者はこの法律によって建物に10年保証をつけなければならない ・トメ先生は業界に24年いるのに、いまだに正式名称の「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が暗唱できない |
⑧都市計画法第29条第1項の許可
略し方 | 開発許可 |
解説 | ・広い土地を造成や分筆したりする時に必要な許可 ・「建築確認」と同様に広告開始の時期や契約締結時期のフラグとなる ・開発許可の他に事前協議だったり、完了検査などがありますが、問題ではほとんど触れられない ・建築確認と同様に許可が重要 |
⑨一団の土地の販売
略し方 | 分譲地 |
解説 | ・とにかく分譲地と言い換えればOK ・問題によっては「一団の建物」なんて表現も…いずれにしても分譲地 ・一建設さんや飯田産業さんなどが取り扱っている建売住宅をイメージするといい |
遂に販売開始【最短2ヶ月で挑戦】資格スクエアの宅建超短期集中合格講座
宅建業法はいちばん問題数が多いカテゴリ
権利関係・法令上の制限・宅建業法・税制・その他で構成される宅建の問題。
中でも宅建業法は、出題数が20問で問題構成のシェアが高いカテゴリーです。
民法などの内容で構成される権利関係に比べると、ひねくれた問題は少ない傾向。
宅建業法で規定されていることがそのまま問題になることが多いです。
宅建業法は暗記でなんとかなるカテゴリーなのです。
暗記はイヤだけれど、なんとかなる方法が明確になっているのだからやってみる価値はあると思いませんか?
- 暗記をしても、問題数をこなしても、どうにもならないことがある権利関係
- 楽ではないけれど、暗記をすればいいという、攻略法が明確な宅建業法
仮に宅建業法で全問正解できたら20点
合格するために安心できる目標点数の40点まであと半分
宅建業法で20点ゲットするくらい頑張れるなら、法令上の制限も権利関係も頑張れるはずです。
宅建はとにかく範囲が広い
民法に借地借家法に登記法に宅地建物取引業…
宅建の出題範囲はとにかく広い
一筋縄では身につかないのが難点です。
だからみんなあきらめてしまうのです。
【モチベーションが下がったら読んでおきたい解説】
宅建の勉強は一筋縄ではいきません。
資格の学校で講師をしている先生も毎年試験を受験するそうですが、プロフェッショナルの先生でも、試験前日は徹夜するそうですよ。自分だけが大変なのではありません、みんな大変です。
今回は、なが~い問題文をスラスラ~っと読むためのコツを解説してきました。
ややこしくて、まわりくどい言いまわしでも、実務に置き換えたら理解しやすくなります。
宅建の勉強をしている人が100人いたら100通りの勉強方法があります。
だから、ご自身にあった方法で、できることから勉強していってみてください。
トメ先生が宅建を勉強した20年前とは違い、学習環境も多様化しています。
多様化しているということは、みなさんに合った学習プランを選択しやすいということ。
- 「通信講座でも、チャレンジしてみるか…」
- 「テキストを買ってみようかなぁ…」
- 「今年はちょいと頑張ってみるか…」
って気持ちが湧いてきたのなら、その気持ち大切にしましょう!
最後に、申し込みやすそうな通信講座のリンクを用意しておきました。
「実務に置き換えられそうな表現を発見する」
まずは過去問がなければ、はじまりませんからね。
ぜひご検討ください。